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健康問題の啓発は大きな罪を内包する

現代医療の罪。まぶたが下がっている人を見ると治してあげたいという気持ちになります。一方本人は気づいていません。教えてあげるべきでしょうか?

答えはNo。病気を認識しなければそこに「苦」は存在しません。認識した途端に「苦」になります。

健康問題の啓発って大きな罪を内包しているのです。

美容医療、予防検診事業もおなじ。多少の豊かさや寿命を得ることにはなるでしょうが、一方失うものも少なくないように思います。そもそも知らなければ悩みもなく幸せに暮らせたのに知ることで振り回される人生に。

健康体に対する医療って数値で見ると幸せに貢献しているように見えたとしても、病気に怯える一定数の不幸な人々を作り出しています。

美容業界でも目元の「平行型」「末広型」という言葉が生まれたがゆえに悩みが増えた現実があります。

医師は余計なことをいうべきではありません。本人が問題を認識したときにはじめて手を差し伸べるのが医療の原点であろうと思うのです。

啓発を否定しているわけではありません。あしからず。ですが啓発活動を絶対正義と思い込む人々(主に医療関係者)が散見されて残念な気持ちになる今日このごろです。


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