産後うつからの回復。
2019年に長男を出産し、産後うつに悩まされました。一時は閉鎖病棟に入院するまでに悪化しましたが、ありがたいことに治療も終了し、半年ほどが経ちました。
きちんと治療を始めてから終了までは、
約1年半。出産してから約2年がかかりました。
症状が落ち着いたのは、息子の世話を一人で抱え込まないよう周りに頼りまくっていること、
仕事に復帰して息子との距離を適度に保っていることが大きいと思います。
夫はもちろん、実家の両親や保育園の先生。
いろんな人に助けられています。
なにより夫。私が息子と離れずに産後うつを乗り越えられるよう、引越しまで快諾してくれて、本当にありがとう。
最近はなるべく毎日、
息子とお風呂に入るようにしていて。
その時間が濃密で、とても幸せなのです。
抱っこしたまま向かい合って湯船に浸かり、
くすぐり合ってきゃたきゃた笑い、
歌をうたい。
つるつるのほっぺとか、
キラキラした目とか、ぽこんとふくらんだお腹とか。
穴が空くほど見つめて、さわって、慈しんでいます。
そんな風に息子を見つめていると、
思うことがひとつ。
私もきっとこんな風に、
母や父に見つめられて育ったんだな。
ということ。
新しいものにキラキラと目を輝かせている瞬間も
おばけが怖いと泣きじゃくっている瞬間も
ひとりで着替えようと無心になっている瞬間も
そのそばにはいつも、
母や父や兄や、ときには祖母が、近所の人が。
私を庇護してくれる誰かが
必ずいてくれたんだということに、気付かされます。
そして、
親になるって、こういうことか。
と思うのです。
私は親になってみてはじめて、
自分が愛されて育った子どもであったことを
ちゃんと認識できました。
私が息子にそうするように、
愛おしい眼差しで
いつも見つめられていたんだろうなと思えるようになりました。
親になってはじめて、
子どもになることができた。
そんな気がします。
産後しばらくは、
こんな日々が来るとは全く信じられなかったけれど。
今は、
あのとき死ななくてよかった
と、心から思えるようになりました。
仕事仕事で家にあまりいないママだけど。
家事能力低めのママだけど。
一緒に遊ぶのがあまり得意じゃないママだけど。
いないよりはきっと良かったんじゃないかな
と、息子の笑顔を見ていて思います。
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