その13　楽しくなければ継続しない

　地域の活動に強制力はありません。そして多くの場合、給与も発生しません。仕事の一つとして組み込まれているようなケースもあればまったくの課外活動になるケースもあります。病院等のNST（以下参照）であればもちろん職務内だし、それに対して給与も出ています。だからこそ、地域の活動を継続させることはとても難しいのです。

　さて、私たちが実践している新宿食支援研究会は2009年に発足ですから10年以上継続してきました。まったくの任意団体ですし、給与が発生することのない完全ボランティア団体です。では、なぜこの会がこれだけ継続できたのか。答えは1つ、ワクワクして楽しいからです。他の職種と知りあえる楽しさ、新しい知識を得られる楽しさ、そして結果を出せる楽しさです。逆に、集まっても成果がなく、面白くなければ参加者は減っていきます。ギスギスとした人間関係などもってのほかです。

　楽しいところに人が集まるのは大原則です。今の地域活動をどのように面白くしていくのか、逆に面白くないものをいかに切り捨てていくのか、それが地域活動のリーダーの役割です。

　楽しくなければ人は集まらず、継続もしない。