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その55 地域食支援と廃用症候群3つのフェーズ

 地域食支援と廃用症候群(以下参照)とは切っても切れない縁です。単に廃用症候群にアプローチするというだけではありません。地域の廃用症候群を考えるとき3つのフェーズを考えておかなければなりません。

 1つは、活動量が落ちて廃用症候群になりそうな方やまだ軽度な方。もう1つは、その後重度化してしまった廃用症候群の方。そしてもう1つは、言わば医原性の廃用症候群です。

 活動量が落ちて廃用症候群になってしまいそう、または軽度であれば、地域の活動として住民参加でケアができるでしょう。そこに予防的に専門職が加わることも有効になります。しかし、重度の廃用症候群になってしまったときは医療的なケアが主導となり、多方面からの支援が必要になります。

 問題が大きいのは医原性の廃用症候群です。何らかの状態、疾患で病院に入院し、「安静」を指示されていたためにおこる廃用性症候群です。例えば、誤嚥性肺炎で入院し、「禁飲食、安静」を指示されたために食べる機能も低下してしまうようなケース。その方の肺炎症状は治っていても食べる機能は低下してしまい、栄養状態も不良で在宅に戻ってくるようなケースです。もちろん医療的な支援が必要になるのですが、判断を間違えると、さらに廃用を重度化させてしまうこともあります。

 地域食支援と廃用症候群は切っても切れない縁ですが、それぞれのフェーズに合わせた対応が必要です。

 廃用症候群には3つのフェーズがあります。活動量が落ちて廃用症候群になりそうな方やまだ軽度な方、その後重度化してしまった方、そしてもう1つは、言わば医原性の廃用症候群。それぞれのフェーズに合わせた対応が必要です。

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