その66　人は変わらないがアウトプットは変えられる

　地域食支援活動の中、よそよそしくやっているときには何ら問題は出ません。しかし、ひとたび活動が動き出すと、それぞれの役割が生じ、チームとして機能していかなければなりません。そこで必ず問題が発生します。「あの人はダメだ！」とか「全然動いてくれない」とか言われる人が出てきます。それだけならまだしも、お互いに言い合ったりしてギスギスとした空気が流れます。

　さて、これはいろんなところで言われていることですが、「人は変わらない」。ミスをするたびに注意しても、怒っても変わりません。自分自身も20年かかってようやく分かりました(^^ゞ気づいたときには社会のリーダー全員が言っていました。と言うことは、他人だけでなく自分も変わらないということです。

　ただ、人は変わらなくても、そして代わらなくても組織は変えられると言います。なぜだろうとずっと考えていました。でもようやく分かってきました。人にはアウトプットのチャンネルがいくつかあって、そのチャンネルのコントロールをしていけばいいのです。その理由はただ1つ。人は万能ではない。何の欠点もなければチャンネル操作などいらないのです。欠点も必ずあるから必要なのです。それは他人だけでなく自分もそうです。

　チームを構成することは大変なことです。大なり小なり人間関係で悩みは出てきます。そんな時、自分のアウトプットのチャンネルを変えてみましょう。相手のチャンネルが変わるかもしれません。

　人にはアウトプットのチャンネルがいくつかあって、そのチャンネルのコントロールをしていけば新たな側面が見えてきます。