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その80 チームという名の個人戦

 病院のNSTに代表されるように、施設などにも食や栄養を管理するチームが存在します。もちろんメンバーの多くは職員ですし、NSTのように完全固定されていることもあります。このような時のチーム力は、それぞれの連携のスムーズさであったり、全体としての高い目標だったり、チームとしての成長力であったりします。

 しかし、残念ながら地域では食支援チームといっても他所属です。それぞれ足元が違う中で、足並みをそろえるのも大変です。そんな中で、地域食支援チームの力とは何でしょうか。まさに、「個の力」です。

 それぞれチームといっても対戦の仕方が異なります。病院や施設などのチームは、ラグビーや野球のように全員で1つの結果を求めていきます。まさにワンチーム。しかし、地域食支援チームは、武道のように「先鋒、次鋒、中堅、副将、大将」のようにそれぞれが戦って結果を出すことなのです。だから、「大将だけがめちゃくちゃ強くて後は素人」というチームはいつまでも1勝4敗。決して強くなりません。だから、このチームは大将がさらに研鑽をつむことに加えて、他のメンバーを強くしていかなければいつまでも弱小チームなのです。

 私たち新宿食支援研究会がメンバーに求めているのは、「個の力の向上」です。自分だけでなく、他の職種、多の所属の人たちも力をつけなければ地域食支援チームは強くならないのです。

 地域食支援チームは個人戦。全職種、全員のレベル向上が必要です。

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