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大学生の間に読むべき本

「大学生の間にすべきことはなんですか?」、と同じくらいの頻度で聞かれる質問が、この「大学生の間に読むべき本は何ですか?」です。

この質問に回答する前に、お伝えしておきたいのは、この質問をされると実は結構嬉しい、ということなんです。なんでかというと、この質問を直にしてくれるということは、「あなたの言動に共感する部分がある」ということと同義だからです。

閑話休題。でもこの質問に答えるのは少し勇気がいります。なぜならそれは踏み絵のようなもので、どの本を紹介するかで自分の真価が試されているような気がするからです。だから、「大学生の間に読むべき本は何ですか?」と聞きたいときは、「読んでいた本は何ですか?」と聞いた方が良いかもしれません。「読むべき本」は主観が入るけど、「読んでいた本」は客観だからです。

ちなみに私が若いころに読んでいた本で面白かったなーと思う本は、浅田次郎さんの「勇気凛凛ルリの色」シリーズです。
今読むと昭和感が丸出しで共感できない部分もあるのですが、以下の本のフレーズは大学時代の指針でした。(著者が母校の高校生に講演した時のフレーズです)


「言われた通りの勉強をやって、言われた通りの大学生になるんじゃないよ。みんなそれぞれ一番楽しいこと、一番興味を持っていることがあるでしょう。それを一生懸命勉強して、一生懸命磨きなさい。世界は広いし、学ばなければならないことというのはいくらでもあります。どんなに有能な人間が一生かけても、一つの学問を修めるということはできません。だから自分の好きな事を思った通り、自由にのびのびとやってくれることを僕は期待しています。」

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