2022年8月・コロナ下でのシカゴ出張(上)

学会参加のため、アメリカ・シカゴに出張しました。だいぶ緩和されたとはいえ、コロナ下の出張はだいぶ色々な制約や事前準備が必要になります。
国際学会で発表したり、情報収集することで世界の研究動向を探るのも大学教員の大事なミッションだと思っているので、コロナ禍が起こる前は毎年何かしらの国際学会には参加していました。
学会だけでなく、直接打ち合わせの目的などを含めて欧米・アジアを含め、いろいろな国に出張していたことを考えると、2年以上も海外出張しなかったことは自分が大学院に入ってからこれまで無かった。それくらいイレギュラーな2年間だった。
あとでこんなことがあったなー、という備忘録を兼ねて、一応記録しておこうと思います。

出国前

航空券の購入


そもそも久々の海外出張で、国際航空券を買うことから、学内の出張手続きまで一つ一つ思い出しながら進めなければならなかった。
今はネットで航空券を買うこと自体は簡単なので、航空会社のウェブサイトでぽちぽち便を調べて予約する…。え?めっちゃ混んでる?エコノミー正規運賃が40万越え?燃料サーチャージが8万円?こんなの、以前だったらビジネス乗れる料金じゃん…。改めて円安の破壊力を感じる。
誰だよ、円安に誘導した○ホは…?
取り合えず予約は完了。

ホテルの予約

元々アメリカのホテルって高いんですよ。基本ダブルかツイン以上の仕様だし、大体一泊$200以上が相場なわけです。安全を考慮するとあまり安いところは怖くて泊まれません。
ご存じない方も多いかと思いますが、一般企業と違って大学の研究費で支弁される宿泊費って地域によっていくら、と額が決まっています。大体海外だと1万数千円。私が若かった頃は1$=80円くらいで、これならなんとかそれでも旅費と日当足せば賄えるかな?くらいだったのが、今や140円近く…。1泊$200=2万8千円って、それなりの高級旅館に泊まるのと変わらないレベルです。
足が出た分は自腹でなんとかするしかありません。この仕組みもいい加減変えてほしい…。
誰だよ、円安に誘導したア○は…?
航空券代は実費だが、こちらは数万円足が出る…。背に腹は変えられず、泣く泣く会場から少し離れたリーズナブルな宿(それでも$200以上)を予約。来月の小遣いはほぼ無し決定…。

事前の書類準備

コロナ対応で出国・入国に際しいろいろな追加書類が必要です。結構早めから準備しないと間に合わない書類もあるので、まずこれが大変でした。
事前に以下の書類を用意しておく必要があります。

・パスポート(有効期限要確認!!)
久々なので有効期限を見てみるとあまり残っていないことに気づきました。危なかった。

・ESTA
アメリカ入国には必ずいる手続きで、結構細かいことまで聞かれます。(親の名前とか…どういう意味があるんだろう?)これも$21費用がかかり、カードで支払い完了。

・予防接種証明書(ワクチンパスポート)
コロナ禍で新たに必要になったのが、予防接種証明書です。3回ワクチン接種していないと出国できません。ただ接種した、というだけではダメで、自治体が発行する予防接種証明書をもらう必要があります。
マイナンバーカードを持ってる人は比較的簡単に電子証明書の形でもらえるそうですが、私はマイナンバーカード反対派なので、持っていません。
私の住んでいる自治体ではPDFで申請書とパスポート・マイナンバー通知カード・運転免許証のコピー、ワクチン接種履歴(ワクチンを打った時にそれぞれのシールが貼ってあるもの)のコピーと切手添付の返信用封筒を担当部署に送って、1週間ほどで取り寄せできました。これがあるので、早めに準備しておかないと直前になって慌てます
ちなみにパスポートの有効期限が来て新しいものになった場合は再度申請しなければならないそうで、これも逐一面倒なシステムです。

・アメリカ入国用宣誓書
これも新たに必要になった書類で、WEBで探すと様式が出てきます。まあ、「コロナに罹ってないっすよ」ということを宣誓するだけの書類ですが、無いと日本出国・アメリカ入国できないので大事です。
これは航空機にチェックインする時にカウンターで提出しました。

・日本入国用誓約書
アメリカ入国の逆バージョンです。「検疫法第12条の規定に基づく質問事項及び同法だい6条の2の規定に基づく誓約事項」というなんともお役所的な名称の書類です。帰国時に必要な書類ですが、先に印刷しておいた方が良いです。

出国ーシカゴ到着

これらを持って今回は成田から出国しました。航空会社のカウンターに行って、とりあえずチェックインします。ここでアメリカ入国用の宣誓書は回収されました。あとはラウンジでカレーを食べ…

ANAラウンジのカレー

11時間40分でChicago O'hare International Airportに到着。

到着後のフライト状況表示

便数が少ないからか、あるいは人の往来が戻ってきているからか、座席はほぼ満席。ラウンジも激混みでした。
成田空港は半分くらいの店が閉まっていて、まだまだ全体の客は戻っていない感じがしています。
空港からの移動はいつもならLocal Transportationところですが、今回は連れがいたので配車アプリUBERを使ってみました。時間帯によりますが、空港からDowntownまでチップ込みで$80位。電車などと比べると割高ですが、出口からDoor to Doorで移動できますし、配車アプリが優秀なので、5分ほどで車が来ます。経路もアプリで指示されるので、ドライバーも迷う心配はないですし、利用者側も行程を確認できるので、非常に安心感があります。タクシーの運ちゃんのあたりハズレに左右されない仕組みが構築されているのは非常に良いです。あまりの便利さに実は滞在中かなり多用しました。日本でも普及してほしいですね。正直タクシー業界の既得権益のために日本人は相当損をしていると思います…。




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