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写真展『虐待被害者という勿れ』③

2023/9/19

写真展『虐待被害者という勿れ』3日目、おにぎりcafe&bar 一粒万倍(小倉)に在廊できる最終日でした。

その日は店内に八正さんという八百屋さんが出店する日だったり、ランチ営業日だったりで賑わっていました。お買い物がてら、ランチがてら、展示された写真たちを見てくださったお客さま、本当にありがとうございました。突然、握手写真を撮影させてくださいとお願いしたにもかかわらず、ご協力いただきまして心から感謝しています。本当に、名古屋から単身、頑張って来た甲斐がありました。ありがとうございました。

夕方18時にお店を後にして、博多の天神にあるコミテンというラジオ局に向かって車を走らせました。当然なのだけれど、初めて走る道路でした。日本中、同じ交通ルールで走れるってありがたいことだなあと思いました。

そして、ラジオ番組に出演。2回目とはいえ、緊張してがちがちになりながら、自分の大学と所属学科、本の出版社である新評論さん、そして書名だけはしっかり言わなくちゃ、と、頑張りました。

ラジオでは番組のゲストなので、目の前にはパーソナリティの方、いっしょに出演した樋口夏穂さん(本の第3章に登場する虐待サバイバー=虐待生還者さん)がいます。番組では、自分以外の誰かが公共の電波にのせて、私が書いた本の名前を呼んでくれている。。

そのときはちょっとだけ嬉しくて、泣きそうになりました。
そして、この文章を書いている今のほうが、思い出してじんわりして、涙が鼻のほうに行って鼻の奥が痛いです。

ああ、この間まで、私が書いていた原稿がゲラになり、私の頭の中だけにあったものが文字になって、私と田中ハル、編集者さんとインタビューを引き受けてくださった以外の他の人が、当然のように、あたかもずっとそこにあったかのような文字として、読んでくれている。

ああ、私から出て来た言葉が、本になって、世に出たんだなあ、なんて。

今回は、本として世に出る前、著者である私ですら現物の本を見る前からのキャラバンなので、感激もひとしおでした。

これを書いている今は、涙を瞼が堰き止めている状況です、帰りの新幹線のなかなので泣いたらちょっと恥ずかしい。52歳だし。

本になったからといって、決して華々しく騒がれることにはならないし。
すぐに見てわからない。
聞いて読んですぐに、すべてが理解されることもきっとない。
けれど、一生懸命つくったことだけが形になったことの理由ではない。

心からの感謝の繋がりが、本という形になっていたらいい。
虐待サバイバーは、生還者なのだと。生きている今が幸せなんだと。
伝わってくれたら、いいなあ。

さあ、実物を見るのが楽しみです。出版社さんからは、私の手元に届くのは9/25くらいと聞いています。じんわり、ワクワクしています。ありがとう😊

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