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【ふしぎ旅】男釜・女釜

 新潟県長岡市(旧寺泊)に伝わる話である。

 米水ノ甫に大きな岩窟がある。
 広さ約20坪くらいで天井が丸くて高い。
 昔、伊夜日子明神が海路より越の国にきた時、ここに上陸、この岩窟の中に住んで、住民に塩を焚く技術を教えたところだと言われている
 洞窟の中に明神の御座所跡や塩を焚いた大小二つのかまど跡が残っている。

小山直嗣「新潟県伝説集成 中越篇」
男釜・女釜

 シーサイドラインを車で走っていると、カーナビで男釜・女釜と表示される所が、この場所になる。

立ち入り禁止標識

残念ながら、海の中にあり、また立ち入り禁止区域となっているため、なかなかに訪れることは出来ない。

かまどの跡と呼ばれるものは波の浸食による鴎穴らしい。かなり珍しいものらしいが、これも見ることが出来ない。

男釜・女釜

 ひとまず、この岩の辺りがそれらしい。
 遠目で見ると、何か石碑が建っているように見える。

石碑

 「弥彦神社御上陸地」と書かれているようだが、崖の上でかなり危険で、現在は立ち入り禁止となっている。
 
 いずれにせよ、この辺りは、弥彦神社にまつわる伝説も多く、古くより神聖な土地だということが分かる。

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