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【オススメ曲】サイダービーチは柑橘系/市井由里

 アイドルのジャンルを表す言葉の一つに「楽曲派」なる言葉がある。 

 従来のアイドル以上に、本格的な楽曲を歌うアイドルという意味で使われており、Perfumeの登場などから、よく使われている。

 もちろん、アイドルでも本格的な楽曲を扱った例は数多くあるのだが、私自身がアイドルと意識しつつ、これはすげぇーな、と思ったのが、市井由里の「JOYHOLIC」(1996年)だった。

 市井は、元々は東京パフォーマンスドールのメンバーで、卒業後にEAST END×YURIのメンバーとして活動する。
代表曲「DA.YO.NE」は小沢健二・スチャダラパーの「今夜はブギーバック」と共に90年代の日本語ラップを代表するものであった。

 そんな、騒ぎを経て市井由里セカンドアルバム「JOYHOLIC」は発売された。
 楽曲提供者はと言うと、ASA-CHANG(東京スカパラダイスオーケストラ)、朝本浩文、小泉今日子、ヒックスヴィル、かせきさいだぁ、など当時の音楽シーンをにぎわせた人たちで、いわば渋谷系音楽アイドルの完成系と言ってもよいものだった。

 とりわけ、「サイダービーチは柑橘系」は、作詞が、かせきさいだぁで、作曲が木暮晋也(ヒックスヴィル)ということで、でんぱ組.incの「くちづけキボンヌ」と同じ組み合わせで、アイドルの関りを考える上でも重要な1曲と言えるだろう。
 (ここまでで10分)



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