牛乳を噛んで飲むとこうなります
給食の謎ルール
小学校の頃「牛乳を噛んで飲みましょう」と言われたことはありませんか？給食って謎のルールがたくさんあります。
「三角食べ」の根拠は不明で、まさに謎のルールだし、
「残さず食べさせる」のは、肥満になった大人にとっては、どうしても手放せない悪習慣です。
「ご飯に牛乳」も合わない・・・。
ですから、「牛乳を噛んで飲みましょう」は不思議に思いつつも「またなんか言っている」くらいにしか思っていませんでした。
噛んで飲むのが良いのは本当だった
ところが、最近の早稲田大学と国立研究開発法人 医薬基盤栄養研究所で行われた研究で、この「飲み物を噛んで飲む」習慣についての検証が行われ、とても興味深い結果が出ました。
研究の方法は、参加者を３グループに分け、ココア風味の飲料を20mlずつ10 回に分けて飲んでもらいました。
１つ目のグループ：20mlずつ30秒ごとに10回に分けて飲んだ
２つ目のグループ：20mlずつ口に飲み物を含み、30秒飲み込まずに味わってから10回に分けて飲んだ
３つ目のグループ：20mlず口に飲み物を含み、30秒ゆっくり噛んでから10回に分けて飲んだ。
結果は、噛んで飲んだ３つ目のグループが最もその後の代謝が上がりました。
では、クイズです。代謝が上がる効果は、食後何分くらい続いたでしょう？
１、30分
２、90分
３、180分
答えは２、の90分でした！
早食いが太るのは分かっていたが・・・
早食いは太りやすいことはよく知られています。ゆっくりと、しっかり噛んで飲み込むことでさらに食べ過ぎを防いだり、消化が良くなることもわかっています。
しかし今回の研究では、食事によっておこるエネルギー代謝が噛むことで上がるということ、さらに飲み物でもその効果が得られることが分かったのです。
そして、その効果は食後90分間も持続していました。
例えば、200mlのスープを噛みながらゆっくり飲んだら、その後90分は代謝が上がった状態になっているということです。
痩せたいなら、味噌汁を先に飲もう。噛んで飲もう。
先日ダイエットコーチングで、血糖値を下げたいという相談がありました。早食いで食べる量が多いとのことでしたので、食事前に必ず味噌汁をゆっくり飲み干すという指導をしました。味噌汁を飲み終わって、一息ついてから、サラダやおかずやご飯に手をつけ始めます。三角食べではありません。
この方はこの指導をしっかり実践して3ヶ月後の面談で、体重が５kg減り、血糖は正常になっていました。
このときは噛んで飲むことまでは指導しなかったのですが、味噌汁は具が入っているため必然的に噛んで飲むことになっていたと思います。
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