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5万人のデータで分かった健康歩数

2022年3月、マサチューセッツ大学が15の研究、約5万人のデータを分析して、毎日の歩数と疾患リスクの関係をまとめました。

その調査結果から得られた
死亡リスクを減らすのに有効な1日の歩数は、次のうちどれでしょう?
1、3000歩
2、7000歩
3、10000歩

1日の目標歩数は何歩にしていますか?

答えは3の7000歩

 1日の歩数が7000歩を超えると死亡リスクが下がり始めることが明らかになりました。

年齢別で分析すると最も死亡リスクが下がるのは、
60歳未満の人で 8000~10000歩/日
60歳以上の人で 6000~8000歩/日 

1日の歩数が多いほど死亡リスクが下がるというわけではなく、それ以上増えたとしても、健康へのメリットは追加されませんでした。

かつてよく見かけた、ベルトに装着するタイプの万歩計

日本では古くから万歩計という機械があったため、その名前の影響で1日1万歩が健康に良いと思われがちでしたが、運動量が少ない人はまず7000歩を歩くだけで多くの疾患予防ができることを知っておきましょう。
 
1日7000歩なんて毎日達成できそうもないという方もがっかりする必要はありません。

テレワーク、デスクワークの生活では、1日2000歩に満たないことも。


2017年に米国がん学会が14万人を対象に行なった研究によれば、1週間に2時間未満のウオーキングしている人と、全くウオーキングをしない人を比べると、ウオーキングしない人は死亡リスクが26%上昇していました。
この研究でウオーキングをしている人は、7日間で120分未満ですから、1日あたり約17分のウオーキング習慣となります。

家の周りを少し歩くだけでも効果あり

必ずしも推奨される運動量に満たなくても、ウオーキング習慣があるだけで健康に大きなメリットが得られるのです。
さらに、1日20分歩くと心疾患による死亡リスクを20%、がんによる死亡リスクを9%下げることができます。

他にも、ウオーキング習慣は、糖尿病、がん、肥満、認知症のリスクを減らし、うつ症状の改善にも役立ちます。
 
ウオーキングによって脳内にエンドルフィンが分泌され、気分の高揚、幸感、鎮痛効果も得られます。
 

毎日のウオーキングで健康状態に差が出る


ウオーキングでは早歩きをしないと効果がないと思っている人が多いようですが、この研究の参加者の歩行速度は4.8km/時でした。この速度は日常生活での一般的な歩行の速度と同じです。よくお店や物件の案内などに「駅から3分」などと表示されていますが、この基準となる歩行速度がちょうど4.8km/時なのです。つまり普通に歩けば良いのです。

普通に歩くだけでも健康効果あり

姿勢良くスピードを上げて、20分以上歩く!と気合を入れて歩いてももちろん良いですが、「3ヶ月前まで1年間頑張りました!」と過去形になってしまっては意味がありません。

適当な歩き方でも、短時間でも良いので、歩く習慣をやめないことが最も大切です。

また、1日2000歩多く歩き、カロリーを100ckal減らすだけで体重を減らせます。

ウオーキングで、今ここにある幸せに気づく


 
今も未来も元気に笑顔で暮らしたい。

そんな方はぜひウオーキングを習慣にしましょう。何年でも続けられる、無理のないペースであなたが楽しいと思えるやり方を見つけることが大切です。


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