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人はどうやって満腹を感じる?

満腹だ・・・と感じるのはどんな時ですか?
山盛りのサラダを平らげた時(量)
焼肉でハイカロリーなお肉を食べた時(カロリー)
どっしり重たい大福を食べた時(重さ)
どれも満腹になりそうですが、実際私たちの体は何を持ってお腹いっぱいと感じているのでしょうか?

1、食べた量
2、食べたカロリー
3、食べた重さ

満腹のサインはどこで受け取るのか?

答えは、1の食べた量です。

ある実験では、まったく同じイチゴのスムージーの材料をそろえました。そして、ミキサーで攪拌する時間だけを変えました。長い時間攪拌すればより多くの空気がスムージに混ぜ込まれて、量か増えて見えます。
はじめはグラス半分くらいしかありませんが、ミキサーにかけ続けるとグラスいっぱいになるくらいの量に増やすことができます。
こうして、2つ種類のイチゴのスムージーを作りました。

次に、ランチ前の大学生を半数に分けました。半数には、グラス半分のスムージーを、残りの半数には、グラスいっぱいのスムージーを飲んでもらいました。

長くミキサーにかけるだけで、スムージーの量が増える


すると、グラスいっぱいのスムージーを飲んだ人たちは満腹感を強く訴えました。そして、その後の昼食を食べた量がグラス半分のスムージーを飲んだ人たちよりも12%減っていました。

別の研究では、私たちは毎日毎食ほぼ同僚の食品を食べることが証明されています。
このスムージーの研究によって推測されることは、食べた量がいつもより少ないと空腹だと思い、いつもより多く食べたと思うと満腹を感じるということです。

いつも大体同じ量を食べている


私たちは、食べたカロリーや食べた重さで満腹を感じている訳ではないのです。
体は、カロリーを計算できません。重さは感覚を研ぎ澄ますことによってある程度感じることは可能ですが、胃の重たさを意識しない状態では見た目で満腹かどうかを判断するようにできています。

自然に必要なカロリーを食べているわけではありません。
ボリュームを食べるのです。

体はカロリーを計算できない

適正体重をオーバーしている人が体重を減らしたいなら、食事の中の水と空気を増やすことによって、満腹を感じながら摂取カロリーを減らすことができます。

では、食べた量が分からない場合はどうでしょうか?
大皿に盛られた料理を、取り分けて食べ、なくなったらまた取り分けて食べるのを繰り返していると、どのくらい食べたのか分からなくなります。
いつ食べるのをやめるのでしょうか?
その判断となる材料がないので、食べ過ぎてしまう結果につながります。

ちょこちょこ食べているうちに、こんな量になっているかも。

おやつに関しても同じです。つまみ食いを繰り返していると、どのくらい食べたのか分からなくなります。

食べ過ぎをやめたいなら、始めから今からこの量を食べると決めておくとコントロールしやすくなります。
もっと食べて栄養を十分に摂りたいと思う人にも有効な方法です。


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