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EQはこれからの時代間違いなく必要なスキルだ!

こんにちは、サカモトです。

週2回月曜日と木曜日にnoteを書いています。今回は、月曜日の記事になります。

本日は5月20日、5月も後半戦になってきました。また頑張っていきましょう!(と自分に言い聞かせるwww)


さて、本日はちょっと久々の感じがしますが、本の紹介です。その本はこちらの本です。

心を守りチーム力を高める EQリーダーシップ」です。

最近、日本は失われた30年といわれるバブル以降の長い間の経済的な低迷綾歴史的な円安、そしてそれに伴う物価の高騰、さらにさらに超高齢化社会の到来による社会保険料の高負担化、労働者不足など様々な問題が顕在化しつつあります。

このままで行くと大変な社会になることは目に見えていて、それでどうすればいいのかといったことで、さまざまなことが議論されています。しかしながら、どうも政策として実施されるものはどうもチグハグでうまくいっているようには思えません。

と、ここまで大上段で日本社会のことを書いてきましたが、日本社会全体のことはいいんです。なんか全体的に生きづらさみたいなものを抱えた人が多いんじゃないかな。

すんません。もっと実例なり、ファクトなりを踏まえてといわれてしまいそうですが、自分だったり、自分の身近な人を見ていくと、そう思うのですね。よく分からないけど、疲れている人が多いイメージです。

だからこそ、これからの日本が解決すべき問題は一人一人の心の問題だと思うのです。心が疲弊しているからこそ、他人に対して厳しく当たったりして、パワハラだったり、SNSで他人を貶めるような投稿をしてしまったり、はたまた、家族に暴力を振るってしまったりと言ったことが起こるのです。心が満たされていれば、こうした不幸なことは起こらないはずです。

では、心の問題を解決するためにはどうすればいいか?
その一つの答えが本書のEQです。大事なことなのでもう一度言います。これからの日本を救う処方箋、それがEQです。


そもそも、EQとはそもそもなんでしょうか、EQとはEmotional Intelligenceの略です。これだとEQではEIではないかと思われますが、そもそもEQが台湾に持ち込まれた時に、IQに対立する概念としてEQと名付けたそうです。そして、台湾では90年代半ばにEQの概念が導入されるとあっという間に広まり、日常会話にEQが高いか低いかと言った会話が交わされるほどだと言います。

台湾では、IQよりもEQが重視される社会なのです。知能指数が良くても心のありようが良くなければ尊敬されないというのです。すごいことですよね。そして、日本もそうならなければいけないと思うのです(鼻息荒くwww)


EQとは、ネガティブな感情をうまくコントロールすることから、空気を読んで自分の感情をひたすら押し殺す「いい人」のことを指すと思われますが、そうではありません。自分の意見はしっかりと持って、だけども相手を否定せず、それでいて、アサーティブ(相手を尊重しながら自分の考えを率直に表現すること)に自分の意見を伝えることができることを指します。

台湾のIT大臣として有名なオードリータンさんが中学生の時に言ったとされる言葉、「自分を曲げず、それでいて他人とうまくやっていく方法」がまさしく言い表していると思います。中学生の時にこんなセリフを言ってしまうなんて、なんてすごいんだと思いますね。

そんなことは不可能ではないかと思うかもしれませんが、その一見不可能なことを実現させるのが、EQなのです。

ちなみに、本書のはじめに、EQとして備えている人の項目として挙げられているのは、

  • 自分の情動(喜怒哀楽、恐れなど、一時的かつ急激に湧き起こる感情)をよく理解している

  • 感情に引き摺られて不機嫌になることがない

  • 簡単にブチギレることがない

  • オープンでおおらかな見方で人と接することができる

  • 自分のモチベーションが低いことを他人のせいにしない

  • 自己と他者の間に心理的な境界線「バウンダリー」を引くことができている

の6つだそうです。これを満たす人は相当いないのではと思ってしまいます。日本では特に理由があれば、イライラしたり、怒ったりしてもいいという文化がありますからね。余計にできている人は少ないように思います。

ただ、イライラしたり、怒ったりして、それを相手にぶつけたところで解決に結びつくなんてことはないのですからね。とにかく、自分の負の感情をそのまま相手にぶつけるというのはやめよう、ということです。


そして、やっぱり大事なことは、いきなりEQを高めようと思ってもできないので、まずはできないことを認識することだと思うのです。そして、そのできないことをいかに実現させていくか、その答えを探っていくことが重要ではないかと思います。

この本の作者は、今でこそ台湾在住ですが、日本生まれの日本育ちで、日本の常識の中で育ってきたため、EQに関しては数々の失敗をしてきたそうです。その失敗を包み隠さず、オープンにして、私も全然できてなかったのですよ、だから、みなさんと一緒にEQについて勉強していきましょうというスタンスです。

これが「私はEQ高いのよ、そしてEQ高くあるにはこうすればいいのよ」、と言ったスタンスだったら、(そもそも、EQ高い人はそんなことを言わないか)ここまで素直に受け入れることはできないでしょう。

作者自らが読者の皆さんと同じ視線に立ち、そして、台湾のEQ高い人から学ぼうという姿勢が共感できます。しかし、そうは言いつつ、


EQとは本当に難しいものです。一朝一夕に身につくものではないと思います。でも、これからの時代必要とされる素養だと思いますので、この本を読んでEQについて考えてみませんか。


ちなみに、この本で高EQの人として出てくるジルチャンさんの本「静かな人の戦略書」もとても良いようなので、今度読んでみます。


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