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韓国の最底辺の生活が分かる韓国ドラマ「マイ・ディア・ミスター」

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらの韓国ドラマです。「マイ・ディア・ミスター わたしのおじさん」です。

内容

主人公はある大企業の部長職の40代のおじさん。一般的には成功者と言える立場の人。その企業に派遣社員に若い女性が入ってきて、その子と徐々にいい感じになっていくというストーリー。

妻子ある男と若い女性との恋を縦糸に、醜い社内政治や兄弟愛を絡めて展開するところが見どころと言えるでしょう。ただ、それだけではないですけど。

韓国社会の驚くべき事情

主人公には兄と弟がいて、その兄弟愛みたいなところも見どころの一つではある。だけど、驚くべきはそこではなくて、兄は20年勤めた会社をリストラされて、事業をおこすもうまくいかず、一方、弟は映画監督を目指すも鳴かず飛ばずで、実家で老いた母と同居しているという状況。そして、毎晩酒を飲んで、起きるのは昼過ぎという生活。まぁ、ある意味でうらやましさを感じなくはないけどね。

しかし、ちょっと韓国社会の厳しさみたいなものを感じて驚いてしまった。日本でも、サラリーマンの置かれた環境で厳しいとは聞くものの、さすがにドラマでこうしたリストラにあった中年が出てくることはないわけで、韓国社会ではこうした状況がもっと一般的なんだなと。しかし、日本でもリストラされた人はいるんでしょうけど、どこに行ってるんでしょうね。

ヒロインは社会の最底辺を体現

さらに、映画「パラサイト」でも、社会の最底辺の生活は出てくるものの、このドラマのヒロインの生活は、もっとすごい。

このドラマのヒロインは、親が作った借金によって、派遣社員だけでは収入が足りなくて、皿洗いのバイトを掛け持ちし、そのバイトのときに手に入れた残飯をビニル袋で持ち帰ってそれを夕食にするという生活。さらには、借金取りが夜中に押しかけ、金をむしり取るどころか、暴力まで振るわれるという始末。もうね、見ていて悲惨すぎてつらい。

韓国ドラマを見ていると、あまりいいことではないけど、人間の持っている残虐な部分、例えば虐待とか、いじめとか、そうした人間の醜いものが描かれるところがあって、そういう部分に妙にひかれるんですよね。日本では、最近、コンプライアンスとか常識とかの名のもとに、表に出てこなくなった(あくまで表に出てこなくなっただけで裏にこもるようになってきただけだと思う)ので、そういう意味でもいいかな。

ヒロインの演技もいい

ヒロインは、常に無表情で、愛想がない。周りに愛想を振りまかない。はじめは違和感があるものの、徐々に彼女の生活の実態が分かるにつれて、そんな態度をとるしかない境遇に思いを馳せるようになって、切なさをさそうのだ。

ツンデレみたいな効果があって、とってもよかった。

ということで、韓国社会の悲惨な実態を知るのにとてもいいと思います。おすすめです。

ネットフリックスで視聴できますよ

https://www.netflix.com/title/81267691?s=a&trkid=13747225&t=cp&clip=81280605


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