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ついに公開1日前ということで、小説「すずめの戸締まり」を読み直してみた!
こんにちは、サカモトです!
さて、楽しみにしていた映画「すずめの戸締まり」も公開まで後1日と迫りました。(書いているのは9日なので、後2日なわけだけど)
新海誠監督の映画が好きすぎて、小説「すずめの戸締まり」を買って読んだ話は以前書きました。
情景描写が多くて、シーンがなかなか思い浮かべられなくてもどかしい思いをした話です。これは映画を見たあとに、この小説を読んだほうがいいのかなと感じた次第です。
ただね、やっぱりね、読んでから2ヶ月以上経ってるし、また、映画公開に向けて気分を高めようと再度読んでみました。
そして、段々と動画が公開されて、なんとなくイメージがわくようになりました。
例えば、冒頭のシーンの鈴芽と草太が初めて出会うシーン!
誰かが、歩いて坂を登ってくる。町外れのこのあたりを歩いている人なんて極めて珍しいから、私はちょっと驚く。大人たちは百パーセント車移動だし、子供たちは大人の車に乗せてもらうし、私たち中高生は自転車か原付バイクだし。 ──男の人だ、たぶん。すらりと背が高く、長い髪と白いロングシャツが風になびいている。私はかすかにブレーキを握り、自転車のスピードをすこし緩める。しだいに近づいてくる。見知らぬ青年──旅行者かな。山登りみたいなリュックを背負っている。日焼けしたジーンズに、大きな歩幅。すこしウェーブした長い髪が、海を眺める横顔を隠している。私はまたすこしだけ、ブレーキを握る手に力を込める。すると、ふいに海風が強くなる。青年の髪が風に躍り、その目元に光が当たる。私は息を吞む。 「きれい……」
そして、草太が、椅子にされてしまうシーン
突然に猫の声がして、顔を上げると窓際に小さなシルエットがあった。出窓の手すりにちょこんと座っているのは、仔猫だった。
「え、なにこの子、瘦せすぎ」
手のひらサイズの小さな体は骨張ってげっそりと瘦せていて、黄色い目だけがぎょろりと大きい。まっ白な毛並みの中で左目だけ黒い毛で囲まれていて、なんだか片目を殴られて隈取りされたみたい。耳はぺたりと力なく伏せられている。ずいぶんと哀れを誘う顔つきの猫だった。
(中略)
耳がぴんと立っている。ちりーん。思い出したように風鈴が鳴る。白い毛に覆われた小さな口が、開く。
「すずめ やさしい すき」
幼い子供のようなたどたどしい声。猫が、喋っている。黄色い瞳に、人間めいた意志がある。その目が私から草太さんに移り、突然に細められた。
「おまえは じゃま」
「──!」
うーん、楽しみですね。
あなたなら、
小説読んでから映画を見ますか、
それとも、
映画を見てから小説を読みますか。
どちらにしても、おすすめです。
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