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【必見】"体育座り"は日本だけ。

体育座りは、尻を地面や床につけ、曲げたひざを両手で抱える座り方のことです。
地域によっては、名称が「体操座り」「三角座り」と呼ばれたりすることもあります。

体育座り(=三角座り・体操座り)画像引用: https://onl.sc/z7Z635E

体育座りは体への負担が大きい

体育座りは子供の身体に負荷がかかるということから、教員や専門家からも子どもの身体に負担の少ない座り方を導入すべきという声が出ています。

実際、生理学や解剖学的な観点をもった私のような理学療法士の観点から体育座りをみても、
膝を抱え込む座り方は内臓が圧迫されますし、腰への負担や、座骨の圧迫もありますので、本来は負担が大きいものであって、なんのメリットもありません。

特に腹部臓器を圧迫し、背中上部と胸郭を固めてしまう。 画像引用:

体育座りに規則や決まりはない

文部科学省の「集団行動の手引き」によると、「集団行動の様式だけを取り上げて形式的に指導したり、必要のない場面で画一的な行動様式を強要することは決して望ましいものではない」という留意事項が明記されています。
つまり、文部科学省は「体育の授業などでの座り方として、体育座りが絶対ではない」としています。


規則や決まりが無いにも関わらず生徒に体育座りを強制する行為自体に批判の声がありますが、実際問題として体育座りは上記したように、多方面から負担の多い姿勢のひとつであると指摘されていることからみても至極真っ当な意見だと思われます。

腰痛などの問題もありますし、長年の教育によって成人してからも体育座りをする人も多いため、悪い姿勢が癖づいて長く過ごす人がたくさんいらっしゃいます。

このように、教育そのものは長年にわたって影響を与えていることがよくわかるから、早い段階でその悪影響を食いとめる必要があると考えられます。

体育座りの歴史

▼"座る"歴史

もともと人の動作として「座る」というのは自然なものであり、座るという動作についての様々な研究や文献はありますが、座ることに特化した学問は現代にはありません。

しかし、その「座り方」の歴史を深く探っていくとヨーガが最も古い歴史にまで遡ることができます。

しかし、そのヨーガの中には体育座りのような座り方をしたものはなく、座る時は瞑想に適した形になっており、背筋がピンと伸びている座り方がほとんどです。

▼体育座りの歴史

続いて、「体育座り」そのもの歴史は、学校で導入されはじめたのは1965年に文部省から「集団行動指導の手びき」からという説が多く、著者は 正木 健雄(日本体育大学大学院名誉教)である可能性が高いです。

事実は1965年より前から体育座り自体は日本の中に存在していた。体育座りが「楽な姿勢」として認知されていたので、「楽な姿勢で待機する」というコンセプトにのっとり、指導要領に乗ったと推測されるが、あくまで強制ではない。

しかし、教育現場では教科書どおりの統一された状態を教育であると錯覚している教諭諸氏が一定数いるため、近年はそのような強要的な姿勢は排除される傾向にあります。

とはいえ、根深い慣習として体育座り指導されることもあるし、日本人の大多数の中には楽な座り方=体育座りという先入観もあるのは事実です。

体育座りは海外ではやらない


基本的に体育座りというものは外国にはないです(体育座りのような姿勢の人はいるが、それを指導されることはない)

体育座りのデメリット

体育座りのデメリットは大きく分けて2つに分けるとわかりやすい。心と体に対するデメリットがあります。

【身体】
内蔵の圧迫によって呼吸が浅くなりますから、それによって腰痛、ヘルニア、肩こり、首こり、眼精疲労、血行不良、尾てい骨付近の血行不良、痛みなどが起こりえます。

【心】
集中力の低下、心が疲れやすい、心が暗くなる
※成人した人なら経験的にわかると思いますが、成人した人が体育座りをする時は心が暗く、体が疲れている時に行っていることが多いです。

ではどうするべきか

座る時の姿勢を正しくするべきですし、座り方の専門家にパーソナルな指導を受けることをオススメします。

座り方の専門家 お問合せ用

しかし、正しい姿勢で長く座り続けることはとても難しいです。
そのためには、普段から姿勢を良くするべきです。

▼正しい姿勢このような変化があります。

▼正しい姿勢の解説

それでは、
正しい姿勢とは?それを詳しく解説しています。

まず膝立ちになります。すると、⭕️部分に変化が出ます。
その角度をキープしたまま立ち上がります

以下の動画の前半で詳しく説明しています。


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