科学技術祝典を定期的かつ広汎に

朝鮮科学技術総連盟中央委員会の活動家との対話
労働新聞 2022-12-13
原文は朝鮮語、投稿者による日本語訳

敬愛する金正恩同志は、次のように述べている。
「科学技術の力であらゆる部門を素早く発展させ、人民の楽園を築こうというのが、わが党の決心であり、意志であります。」

科学技術祝典を定期的かつ広汎に繰り広げることは、最近、党で重要的に強調されている問題だ。
この間われわれは、これと関連して朝鮮科学技術総連盟中央委員会の活動家たちに会い、対談をおこなった。

記者:今の時期に、科学技術祝典を定期的かつ広汎に繰り広げることが、なぜ重要な問題として提起されるのか。

キム・リョン書記長:展示会、発表会、技術講習をはじめとする科学技術活動の一番高い形態である科学技術祝典が、高い成果と経験を積極的に共有し、吸収、通報するための、最も優れており効果的であるからだ。全社会に科学技術重視の気風が溢れるようにするためにも、科学技術祝典ほどの、感化力と伝播力を持つ強力な科学技術活動はない。

記者:さらに、科学技術発展を促進し、あらゆる事業に確固として先行させるべきこんにち、あらゆる部門と地域、単位で科学技術祝典を定期的かつ広汎に繰り広げることは、切迫かつ必須的な問題として提起される。

記者:毎年、定期的に行われてきた科学技術祝典の形式と方法について、具体的に知りたい。

ウォン・プチョル部長:数十年前から、民族最大の意義深い名節である、太陽節と光明星節に、全国最大規模で行われてきた科学技術祝典は、工場、企業所科学技術祝典と、道・市科学技術祝典、全国科学技術祝典の段階に分けることができる。
工場、企業所別、地域別に行われる科学技術祝典で優秀な評価を受けた団体、科学者、技術者をはじめとする広汎な勤労者が、全国科学技術祝典に参加し、お互いの科学技術成果を交換、共有し、科学技術で革新と発展の近道を切り開くための競争熱意が高潮する中で、部門と単位間の追いつけ追い越せ・見習い・経験交換運動が積極化するようになった。
科学技術祝典は、わが国で最も規模の大きい科学技術交流の場であり、どの部門や地域、単位の科学技術水準がより高いかを客観的に評価する公正な場、熾烈な科学技術競争場でもある。

記者:来年から行われる科学技術祝典が、これまでと異なる点は何か。

ファン・ヨンナム部長:一言で、科学技術祝典の幅がより広がるようになるといえる。
これまでは、大きな工場・企業所や、科学技術事業がうまくいき、祝典に関心を持つ単位が参加していたが、新しい技術や経験を伝播、移転する事業が、先行する部門や単位の間で行われ、科学技術に対する社会的関心も高められなかった。結局、科学技術を確固にとらえ、無から有を創造する時代のモデル、お手本単位が存在する一方で、時代的落後性、技術的落後性から抜け出せない単位が生じるようになった。
だが、今回、党がとった措置により、第36回科学技術祝典からは、当該地域にあるすべての単位を、地域別科学技術祝典に義務的に参加させ、その規模と対象がより広汎になる。
実際に、多くの部門と単位で、科学技術祝典への参加を、自らの技術力を増大させるための確かな跳躍台を作り上げる良い機会ととらえ、祝典の準備事業に積極的な態度を見せている。
科学技術祝典に対する社会的関心や参加熱意を高めるため、展示形式や方法を新しく改善し、交流活動を多様かつ幅広く行うことも、新しい点であるといえる。
稼働型展示物を通じた展示を奨励する原則で、展示場を現代的美観と立体感が出るように作り、新技術、新製品と関連した注文契約、販売などの多様な科学技術活動やサービス活動も、目的志向的に繰り広げられるようになる。そして、祝典で優秀であると評価された単位と個別の科学者、技術者には、各種の賞状を新たに制定して授与することをはじめとして、過去よりも評価事業を特色をもって行うようになる。
祝典に展示した成果について、省・中央機関別、道別順位を発表するようになるのも、過去と区別される点だ。

記者:科学技術祝典が幅広い技術交流、経験交換の場として転換されることで、科学技術先行と革新で社会主義建設の全面的発展を力強くせき立てる、威力ある実践的武器が出てきたといえる。

リ・ナムドク部長:正しい指摘だ。
ある特定の部門が100メートル先をいくことよりも、皆が手を繋いで10メートル前進することが、切迫した要求となっている現状で、科学技術祝典を広汎に繰り広げることは、新技術の伝播速度を高め、5か年計画遂行の確かな担保を築くことのできる、最も正しい方略となる。
これからは、科学技術祝典に参加するうえで、例外となる部門や単位はありえない。
幅広い交流、交換の場を意図的に作ってやり、優秀な技術や経験、手段を絶えず共有して移転すれば、立ち後れた部門や単位の目を見開いてやり、自信心と奮発心が育成され、この過程で科学技術水準における差異、人材力量の差異が解消され、全国の均等的な同時発展をより加速させられる。また、この過程は、すべての部門と単位が、自らの人材力量を強化し、技術的進歩を成し遂げ、科学技術の実際的な発展成果として、連帯的、集団的革新創造の火を燃え上がらせるための重要な跳躍台となるだろう。

記者:朝鮮科学技術総連盟中央委員会では、科学技術祝典の成功のために、どのような実務的対策を立てているのか。

チェ・ヨンチョル部長:すべての省・中央機関、3級以上の工場・企業所に、祝典組織委員会を設置し、祝典の準備と保障において提起される問題について、適時に対策を立てるための準備事業、国の経済発展と人民生活向上に実質的に寄与するという価値にしたがい、科学技術成果に対する審査や評価ができるように、当該細則を補充・更新するための事業などに取り組んでいる。

すべての部門と地域、単位では、科学技術祝典を定期的かつ広汎に行おうとする党の意図をしっかりと認識し、祝典準備に関連する事業を、寸分の隙もなく責任を持って進め、国の科学技術発展に実質的に貢献するきっかけとしていくべきだ。

本社記者 パク・ヒョン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?