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【ライブ】代官山が遊泳区に 拳をかかげ声を枯らした龍宮城FCライブの話 Vol.2

前回の感想note

まだまだ続く龍宮城FCライブ
Vol.2です

〈ネタバレ注意〉
このnoteはわたしの記憶を頼りに書かれていますが、ネタバレオンリーです。
回避したい方は、この先に行かないことをお勧めします。


君はジャパニーズサイコ(MC)

忘れちゃいけない。
ITARUくんとRayくんの、あれはなんだ……漫談???

さも真っ当なことを言っているかのように真顔でボケるITARUくん。その相手となるのはRayくんだった。
この組み合わせ、絶対Rayくんがツッコミに回るはずなのに、一個も突っ込まない。
否、突っ込んでいた。
突っ込んでいたけど、「なるほどね」と全て帰結。
全て乗っかっていくダブルボケのスタイル。カオスだった。

ススーッと二人が出てきて、仲良く並んでお話しし始めます。
「ありがとうございます」なんて真面目にお礼から始まり、感謝の気持ちを述べていた。

ITARU「今回のライブタイトルはJAPANESE PSYCHO
タイトルにちなんで…
ふだんJAPANESE PSYCHOな人ってそんなに会わないないですよね。」

Rayくんはその間、空に漂う霞(?)をパクパクと食べていました。妖精?
突然に「KENTってよく見ると大きいですよね」って言ってた。それも何?

ざわつくフロア
(これはあれか?"僕にとってのジャパサイは君だよ"って伏線か???)

特に触れず、何事もなかったかのように話を進めるITARUくん

Ray「いや、毎日4、5人は見ますよ。電車で」

(!??!!??先ほどのあれは何??????!?)

Ray「JAPANESE PSYCHOな人はたくさんいるんです。ご存知ないですか?あれってピラミッドがあって(三角形を作るRayくん)」

ITARU「積み木ですか?」

(積み木………これはボケなのか…?(かわいい))

Ray「はい、ピラミッドがあって」

(誰も突っ込まない世界……)

Ray「ピラミッドの一番上位にいる人が、さらに上、スーパー?ハイパー?ジャパニーズサイコになったら、下の人はジャパニーズピーポーに成り下がるんですよ」

Rayくんが指すジャパニーズサイコな人とは一体何なのか、霞を食べる君が一番ジャパニーズサイコじゃないのか、とくに触れないITARUくんもジャパニーズサイコなんじゃないか、この空間のジャパニーズサイコ濃度が高くて気付いていないのか???

特に何も明かされないまま、謎理論を展開するRay先生

そして受け入れる、なるほど顔のITARUくん
「ジャパニーズ最下層になるってことですね」

(これMCじゃない、漫談だ……)

ジャパニーズサイコな人 is 龍宮城メンバーって流れかと思いきや、君ら全員ジャパニーズサイコすぎて気付いてないんだ………

真面目な話をボケでサンドイッチする。
FCすら追い付かせない怒涛のカオスはまだ続く。

テーマは"辰年"
ITARU「今年は辰年ですね、躍進したいですね。」
Ray「ITARUさんが龍だったら、どんなフォルムがいいですか?」

また斜め上のクエスチョンを投げかける。

ITARU「龍といえば髭。7本が良い。」
Ray「7本?アンバランスなんですね」
ITARU「黄金比ですよ」
Ray「4対3じゃ黄金比じゃないでしょう」
ITARU「横を向いた時、全ての髭が綺麗に見えるようなバランスになってる、それが黄金比なんです」

Ray「あ、じゃあ僕たちが向いてるのって、実は正面じゃなかったんですね」
ITARU「はい、正面はこっち(上手)です」

背中合わせになり上手と下手を向いて話しだす二人

とんでも展開。
新手のファンサービスなのか???
ダブルボケコントみたいな漫談を繰り広げ、二人は去っていきました。

SENSUAL Sと春空

私が観たのは春空くんとSくんのSENSUALでした。

ありがたいことに、春空くんのSENSUALを観る機会が多くあり、観るたびに違う人みたいだと思う。

1stツアーの時に見た、春空くんとSくんのSENSUALは、まだ本家がITARUくんとKENTくんだって認識を感じるようだった。

きっと色々な組み合わせでオーディションがあったんだろうと勝手に想像していますが、アヴちゃんに見えていた春空くんとSくんのSENSUALの組み合わせの良さっていうのを感じられた気がする。

春空くんは、元々の印象もそうだし言葉の選び方ひとつ取っても、素朴な人だって印象が強い。
そんなバイアスが掛かっていることを気付かせるくらい、春空くんのパフォーマンスには荒々しさがあった。

私は、春空くんのSENSUALがすごく好きです。SENSUALを歌う春空くんが好き。
もしSENSUALのオーディションが今だったら、春空くんが取っちゃうんじゃないかなって思うぐらい、取ってほしいなって思うぐらい。

一方のSくんはビジュアルへの装飾がすごく多いけど、中身はまっさらで、不思議な人だなって感じる。
Sくんは、相手の表現を受けて発する人なのかな。それはブラッディ〜でITARUくんと対峙した時にも感じるんですが。
科学反応っていうより、心の内にぽって浮かぶ揺らぎみたいな。その揺らいだ瞬間が見えるようだなって思っていて。
春空くんとのSENSUALでもそれを感じる。
揺らいでるのに見えないところ、心の中はどうなっていくんだろうって気になる。

静と動で言ったら、Sくんは案外"静"なのかもしれない。春空くんは、静だと思っていたけど、パフォーマンスは"動"なんですよね、ガツガツ来る感じが面白い

天下無双 本家登場 SENSUAL

SENSUALはやっぱり本気だよね〜」肩慣らししながら登場するMr.YONEO
下を向いたまま「だよね〜」とだけ応え、スタンバイ西田至大先生

何このラスボス感………

天下無双だ……

圧倒的に強い……

あそこの2人たまらないですよね。

元々コンビに対してときめく、萌えるみたいなのあんまりないタイプだけど、2人でいるとすごい楽しそうでいいなっていつも思う。
バディっぽい。呼吸が自然に合う感じがあって、2人の見せ方が好きです。

お披露目から完成度が高くて、YouTubeでのライブ映像も生歌とは思えない。この二人のSENSUALが観られて嬉しかった。

二人並ぶとKENTくんの方が背が高くて、Rayくんの「KENTってよく見ると大きいですよね」が過ぎる…サブリミナル…

しかしKENTくん、向き合って腕をぐって引かれる時に顔を背けるっていう振りを入れていて、それはちょっと ずるいなって思っちゃいました。

2部は違う組み合わせだったのかな。

SENSUALは無限だ。

同じ組み合わせでやったって、2度と同じものは観られない。龍宮城のたまらなさよ。
もしかして、今が一番そう思うのかもしれないけど。
だからこそ見逃せないなって思う。素敵だったな。

KENTくんの独白

一人ステージに残り、頭上の照明がまるで月明かりのようにKENTくんを照らしていた。

KENTくんの独白。今回のライブの肝だと思った。

龍宮城は思いを伝えるとき、丸裸でやってきたように思う。
だけど今回、彼らは一つ仮面を着けた感じがした。
隠したり守ったりするための仮面ではなくて、表現として昇華するための仮面。 

今までのライブ、MCで生まれるちょっとした沈黙や言い誤り、言い淀みに対して客席がクスッと笑う瞬間があったけど、今回はそれが一度もなかった。
それが本当にすごく心地よく、みんなが聞き入ってる姿っていうのは、本当にいいなと思った。

真剣に話してる人の話を真剣に聞くということは、もしかして誰もができることではないのかなとも思った。

あれはすごく集中力がいることだから。
片方が集中しているとき、片方の集中が切れているような、そういう状況って結構ストレスだと感じる。

今回のライブでそれがなかった要素のひとつとして、仮面があったんじゃないかと思っています。
隠れ蓑にするんじゃなく、武器として、伝えるための手段として仮面を着ける。
それは、彼らが衣装やアクセサリーを身に纏い、ネイル塗ってお化粧するみたいに。

KENTくんの姿に、みんなが息を飲み次の言葉を待っていた。

前回のツアー、KENTくんのソロに無音の時間があった。客席にいる自分はどう反応したらいいんだろう、何が正解なんだろうって声をXで見ていた。

正解はないと思う。
ただ、その場の空気をちゃんと感じて、そこに自分が存在してどんな表現をするのか、それが与える影響はどんなものか。
それをしっかり感じ取っていれば、大きく逸れることはないんじゃないかなと思う。

一人一人が放つ空気の集合体が、ライブハウスの雰囲気を作るんだと思う。

そういう視点で、今回のライブは雰囲気がすごく良かった。
それはきっと、龍宮城を大切にしたい人たちが集っていたからだと思う。
そして何より、KENTくんの言葉がそうさせたんだと思う。

あの月明かりの下、ひとり語るKENTくん。
あのシーンに、今回のライブがどういう熱を持っていて、どういう感触であるのか。そのコンセプトを明確にしているようだった。

龍宮城はひとりひとりが「自分の言葉で語る」ことに対して真摯に向き合ってきたんだなと思う。
その時に感じた気持ちを心のまま伝えることができる彼らは、本当にすごい。
でも、今回の独白を見聞きして、自分の伝えたいことを、数多ある日本語から一つ一つ選んでそこに持ってきていた。
準備をしっかりしてくる、龍宮城の好きだなと思う部分が詰まっていて、たまらなかった。 

「書いては破り、書いては破り」「地獄」と言っていた。

もう一度聞きたい。
KENTくんの言葉を、もう一度聞きたいなと思う。

ユウエイク・ディビジョン 龍宮城

完全に某ヒ◯マイの世界でした

Mr.FORTUNEをやった後、冨田くんが1人前にのり出しアカペラで歌い出した。
ここ冨田くんが任されているの最高だった。今回の冨田くん強い。

それを受けて、音楽が鳴りKEIGOくんが歌い出す。しかもいつも歌ってるパートじゃなかった。

そしたら???
ITARUくんがセンターにいて???
自己紹介ラップが始まったんですね〜〜〜〜〜(!??!)

ファンネームもメンバーカラーも持たない龍宮城
まさか自己紹介ソングが爆誕するなんて誰が想像した????
しかも何が最高って、Mr.FORTUNEがベースなのヤバかった。フリースタイルダンジョン。

リリックがめちゃめちゃよかったな…
自分が00の時に付けられたキャッチコピー、アヴちゃんから放たれたキラーワードが散りばめられていて爆上がり。

特にキャッチコピーに関しては、ある種怒りの起源として使われていたみたいで上がった。
キャッチコピーって、言ったら偏見マックスだし、その人を語るには到底足りない短い言葉で表現しているものだから。
植え付けられたイメージをぶち壊す龍宮城最高だった。
あれ自分で書いてたらいいなーーー!って思っちゃった。龍宮城なら書けそう。ポエム試験再び。

パートに入る直前に時に「壱番」「弍番」って番号が呼ばれて出てくるのむちゃくちゃかっこよかった。


リリック覚書

ITARU
「令和のレトロボーイってなんなんやねん。この令和の先も駆け抜ける俺は」歌を感じる低音ラップ

KENT
超高速ラップで、まさに狂犬

Ray
登場しKENTくんに向き合い歌ってからパートに入るんだけど、それかなり熱かった…RENTじゃん…
「ミスターハイスペックとかうるさいわ〜、俺から見たらあんたたちがナンセンス」みたいな
かます〜〜〜〜ッ

KEIGO
「シンデレラボーイ」入ってた気がする。KEIGOくんの自己紹介ラップが存在する世界に沸きすぎてこの辺からあまり記憶がない。

Sくん
オイオイオイ!とか、イヤイヤイヤ!みたいな言う掛け声がいっぱいあった気がする。

冨田
「憧れなんて」ってキーワードが入っていた気がするんだよな。めちゃめちゃ刺してた。

春空
「神の声を持つ男」「俺は持ってるぜ、大きい器」
春空くんラップまで聞き取りやすい。
フロアにいる全員が初見だったけど、春空くんのリリックにはみんなが湧いた。
フゥゥゥゥーーーーーーー!!!なってた。


その後にみんなで一列に並んであのサビを歌うっていう。激アツだったな。

みんなヒップホップ好きそうだし、かっこよくて楽しくて最高だった。マジでユウエイク・ディビジョン 龍宮城だった。

何がいいって、煽りから何からメンバーの声がめちゃめちゃ合ってるし、本人たちのラップの完成度も高くて、今日に至るまで1000000回準備してきた感じが伝わったのたまらんかった。

かっこよかった

わたしも早く一緒にオイオイオイ!ってやりたい!!!!
リリックを早く知りたい!!!!!
リリースに入りますよね??!!??!!

Sくんのロンド

喰らいました、完全に。

聴き終えた後、心が動きすぎて全然次の波に乗れない。体が動かない。ただ、呆然としてしまった。


アカペラで歌いきるSくん素晴らしかった。
主演の格を感じるというか。
秘密少年をやって得たものが、どれほどSくんにとって大きいことだったんだろうか、というのをすごく感じた。

前回KEIGOくんがギターの弾き語りでRONDOを歌っていたのもすごく良かったけど、また全然違うシーンになっていた。

Sくんが美しければ美しいほど、言葉が難しいけれど、舞台にたった一人で立っているのが強調される。

今のSくんは、見た目からすでに玲矢ちゃんと全く違う人に見えるけど、歌を聴いた時、心に宿っている魂は同じなんだなと感じた。

今まで7人それぞれが100を出しきって作っていた音楽を、一人の力で表現できるまでにいたっている様を目撃して、それにやられてしまった。Sくんの中にある重みをすごく感じた シーンだった。

前回のツアーのMCで、"主演"に対する不安やプレッシャーがあったことを目の当たりにした。
きっと逃げたくなるようなことだってあっただろう。 

SくんのRONDOに、そういった日々を積み重ねた後の色があるように感じた。

ただ立ち尽くした2MUCH

SくんのRONDOの後、全員が登場して2MUCHを披露。呆然としながら観るライブも最高だった。スローモーションみたいだった。

KEIGOくんが正面になった時、視線がめちゃめちゃまっすぐ、そらされずに飛んできていた。

この時の感覚は、目が合ってキュンとした、というより、ただまっすぐ、自分の前だけを見つめて舞台に立つ姿に安心すらしたような感覚だった。

もしあの時、KEIGOくんがめちゃめちゃ楽しそうに笑顔でいたら、あぁ早く切り替えなきゃと、一瞬頭をよぎった気もする。
だけど、まっすぐ。ただ、まっすぐ。
KEIGOくんは、瞳がぶれないところが素敵だなと思う。
瞳ぶらさず歌い踊る姿に、そのままでいることができたというか、それが私にとってありがたかった。

龍宮城の火炎再び

まさかまた火炎が聴けるとは思わなかった。

今回の冨田くんの火に油rrrrrrrrraも天才だった。冨田くんがラップしてるの好きだ。

KENTくんの歌い出しは、自分で書いた詩みたいに思う。独白もそうだけど、言葉の持つ力を信じている感じがして、切実でいい。

ITARUくんは、前ツアーからそうだったのかもしれないけど、すでに自分のものにしている感じがあって、 感動した。
細かいところにITARUくん独特のニュアンスが散りばめられていた。ITARUくんの火炎は広大で大地みたいだった。

火炎は、KEIGOくんがラストの歌詞を歌う。
照明に照らされて歌うあの瞬間は、KEIGOくんの声の中にある、叫び、祈り、苦しみを感じるから大好きです。
最後の歌詞をKEIGOくんが歌ってくれるのが、本当に嬉しい。

龍宮城の火炎、また聴けるのだろうか。聴きたいな。

今回はここまでです。


次回 、【ライブ】代官山で拳をかかげ声を枯らした 龍宮城FCライブの話 Vol.3(完)

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