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友達と話が合わなくなった



この気持ちを誰に吐けばいいか悩んで
二週間経った。




私は上京して4年が経った。

そのグループの友達とは、長い休みがあれば旅行に出かけたり、
呑みに行ったり、通話したり、ゲームしたり
最近までは、今までの関係性全て順調だと思っていた。

卒業してからも仲が良く、いつも大人数で遊ぶことが多かった。
たわいのない話も面白くて、泊まりで出かけることも何度もあったし、
学校生活もほとんど、グループでの行動が多かった。

しかし、最近
「こんな人だったっけ?」と思う心にもやもやとした気持ちが
湧いてくるようになった。
それは、一人に対してではなく、何人に対しても思うようになった。

その些細な違和感は、私が何を話しても、
「東京に染まった、東京だから」という話になる。
きっと、そういうノリなんだと思う。
けれど、私はその時そう感じなかった。
飽き飽きした。正直、聞いていて嬉しいものではない。
私も、できる限り東京での生活は口にしないようにした。

またある時、面白おかしくその場を盛り上げようとすると、
「バカっぽい」と言われ、
追い討ちをかけるように、
「最近インスタで料理の写真をあげているけど、
自己肯定感っていうやつ?」とまで言われるようになった。

この劣等感を露わに押し付けてくる嫌悪感。
とても気持ち悪い気分だった。

そういう時が何度かあったけど、
その時はきっと、どうでも良く思えたのだと思う。
きっと楽しかったし、楽しいことで相殺されていたからだと思う。

些細な違和感と共に湧いて出てくる感情。
私の心の中ではっきりと、関わりを断とうかな。とさえ思うようになった。

これは私が変わってしまったのか?と錯覚する。
この二週間もやもやとした気持ちのまま考えた、

多分、私は変わってしまったのかもしれない。

下流にいた稚魚が上流の皮を上るように
私は、私自身が目指していた土地に上京し、
友達もいない頼る人もいない状態での生活、
友達と離れた寂しさを押し殺して、私の生きる場所を確保した。


もちろん、SNSでグループの友達何人かが遊んでいるところを見ると
すぐ会える距離にみんながこぞって住んでいることに、羨ましくもあったし、
私が知らない話題や、いないものとして数えられるのではないかと
不安と焦りもあった。

ただ、年々そういうことが増え、
私という人物さえ、蔑ろにされているのではないかと思い始めた。

きっと、私はみんなから見て、ずば抜けて頭がいいわけでもなかったし
成績はいっつもビリを争うような人間が、
いきなり上京して、東京での生活に馴染んで、
何が悪い?


その土地、暮らしと生活を選んだのは私だ。


なぜそんなに刃を立てるのだろう。
言葉の端々に棘があって、ずっと抉られている感覚。

気づかないふりをしていた棘が今になって抜け落ち、血が止まらない。
見てみぬふりをしていたけれど、今になって追い討ちをかけてくる。


色々調べた中で、そっと距離を置くというのが一番多かった。
この歳月はなんだった?
この関係を断ち切るのが怖いし、悲しい。

もしかして私たちは言い合える関係ではなかった?








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