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ライターとアニメーターの需要は、ドズル社でどんどん高まっています:『株式会社ドズル』 社員インタビュー<YouTube事業部:たいきちさん>

ドズル社といえば“裏切り者”シリーズのような動画や、“ドズル社ランド“といったイベントが有名だが、高いクオリティのShortsを毎日アップしているのをご存じだろうか?

今回は、そのShortsのプロデューサーであり、元アナウンサーという経歴を持つたいきち氏に、ドズル社Shortsと、そこで求められる人材について語ってもらった。

たいきち

2022年入社。Shorts動画のプロデューサーを担当。元アナウンサー。テレビ局でニュースを読んでいた。実況が得意。

※部署名や各制度、社員に関わる情報、チャンネル登録者数などの情報はインタビュー当時のものです(2024年2月:インタビュアー・文責 ponta)


アナウンサーよりもネットの方が僕の場合、自然だなと思いました

――たいきちさんの経歴を改めて教えてもらっていいでしょうか?

たいきち
はい。僕はもともと島根県のテレビ局でアナウンサーをしていました。アナウンサーと聞くと、テレビの前でしゃべる仕事というイメージが強いと思いますが、地方局ということもあり、当時は自分でネタを拾ってきたり、取材に行って原稿を書いたり、映像の編集をしたりと、何でも屋さんのような働き方をしていました。

――いろいろなお仕事を経験されたんですね。

たいきち
その後は、テレビ局在職中に副業としてはじめたYouTubeが伸びて収入の地盤ができたので、退社しました。その後は登録者10万人のYouTuber兼、eスポーツキャスターとして働いていたのですが、2022年にドズル社に参加しました。

――ありがとうございます。でもアナウンサーといえば狭き門のイメージが強いですが、退職という選択をされたのはなぜでしょうか?

たいきち
そうですね…。自分の世代の感性やセンスが活きるのは地上波じゃなくてネットだな、とある時から感じ始めたんです

――例えばどんなときにそう感じましたか?

たいきち
例えば、コロナ禍で外出制限がかかっていたときに、「津和野町っていう町が『どうぶつの森』にリアルに再現されて、オンラインでバーチャルの観光ツアーを開催している。この取り組みを特集にしたいんです」みたいな話を上司にしたんですよ。

――いいじゃないですか。面白そう。

たいきち
そうしたら上司から「その場合、高齢者のためにNintendo Switchの説明からしなきゃダメだね」みたいな話をされてしまって。でもその前置きを入れたら、コーナーの持ち時間の5分じゃ足りないんですよ。

――なるほど…。

たいきち
なので僕が発信するのは、地上波ではなくてネットの方が自然だなと思いました。

Shortsはドズル社を1ミリも知らない人に、まずドズル社を知ってもらうのが最大の目的です

――そのようなキャリアを歩んできたたいきちさんですが、いま、株式会社ドズルでどんな仕事を担当されていますか?

たいきち
僕は、Shorts動画のプロデューサーというポジションについています。具体的には、ドズル社chにアップされるShortsの品質や投稿本数を担保するのが仕事です。

――ドズル社chは10分くらいの、いわゆる通常動画がメインコンテンツという認識です。失礼ですが、Shortsをアップする意味はどこにあるんでしょうか?

たいきち
通常動画とShortsは目的が明確に違っていて、通常動画は“ファンの方に向けた動画”と社内で位置づけられています。

――ドズル社のことをすでに知っている人に、もっと好きになってもらうためのコンテンツなんですね。

たいきち
逆に、Shortsはドズル社を1ミリも知らない人に、まず知ってもらうのがチャンネルにおける最大の目的です。Shortsは短いのでたくさん見れるし、ショートフィードでドズル社を見たことがない人にもおすすめされやすい、ドズル社の名前をいろんな人に知ってもらうのに最適なんですよね。なのでShortsには“初めまして”のニュアンスが入っています。


ショートフィードでは、YouTubeショート動画が一覧で表示される

――通常動画とShortsは、コンテンツの内容も違っているんですか?

たいきち
はい。Shortsは、初見の人が見ても面白い、というところを強く意識しています。例えばドズル社のメインコンテンツはMinecraftのゲーム実況なんですが、Minecraftの知識がないと新規の人が楽しめないのは、Shortsの目的に沿っていないねという話に社内でなりました。なので、Minecraftを前提としたコンテンツを今は制作していません。

――ドズル社の魅力の1つとして、メンバー5人の個性や関係性があると思うんですが、そこもあえてコンテンツにはしてない感じですかね。

たいきち
はい。そちらも同じ理由です。

――Shortsは、新規視聴者獲得に効果が高いのでしょうか?

たいきち
おかげさまで、ドズル社chでのチャンネル登録者数は、Shortsからの割合が最も高いです。また、YouTuberのチャンネル登録者数ランキングも5年前とがらっと変わっていて、最近はShorts系YouTuberの方が上位を占めています。YouTubeの常識がここ数年でがらっと変わっているのを感じます。

ドズル社Shortsの作られ方

――ドズル社におけるShorts制作の仕組みを教えてもらっていいでしょうか。

たいきち
制作は、大きく分けて三つのチームがあります。まずは企画・内容を考えるチーム、次に編集をするチーム、そして撮影をするチームです。さらには企画・内容を考える人の中でも三つに分かれています。

――というと。

たいきち
台本を書くライター。台本をブラッシュアップして完成させるエディター。最終的にコンテンツのチェックをして世に出すプロデューサー。それが僕ですね。このフローで台本を完成させて、撮影や編集を行っています。

――私の知っている範囲の話ですが、テレビのバラエティ番組の作り方に似ていますね。そういう意味でたいきちさんは、地上波からYouTubeに軸足を移しながらも、キャリアに1本筋が通ってるような印象を受けます。

たいきち
それで言うとそうですね。

――ライターとエディターの普段のルーチン業務をたいきちさんから説明してもらっていいですか?

たいきち
はい。まず最初に、エディターからライターに対して、季節やトレンドに沿ったテーマを提示します。ライターはそのテーマをもとに初稿を作成します。その中からエディターが、形にできそうなものを吸い上げて、細かい表現やテンポ感などを調整して、台本を完成させていく流れです。

――ライターさんの書いてきた原稿は、ほぼすべて通るんでしょうか?

たいきち
いえ。いわゆるボツになるものも多々あります。

――私の知り合いのテレビの売れっ子放送作家さんも「自分はボツネタを作るのが仕事です」とおっしゃっていました。それくらい、量の中から質を作るのがテレビでは普通だそうです。なので、ドズル社も、ライターやボツネタは多ければ多いほど、質は高まるのかなと思います。

たいきち
そうしたライターさんの需要はドズル社で増えています。というのも、これからもドズル社chを伸ばしていくために、Shorts動画の本数を、1日2本に増やしていきたいからです。

――1日2本のShorts動画ってかなりすごいですね。個人での制作だと1日1本も難しいと思います。

たいきち
チームでハイペースに制作できるというドズル社の強みをちゃんと打ち出していきたいと思っています。ただその場合、ライターさんの発想の数が足りなくなってくるというのが直近の課題です。

ライターに求められる資質

――ライターに求められる能力ってなんでしょう?

たいきち
端的に言うとユーモアがある人になるかなと思います。ちょっと気の利いた面白い一言を添えられたりするようなイメージです。

――テレビをよく見ている人と、Shortsを見ている人だとどちらが向いていますか?

たいきち
その場合、やはり普段からShortsやTikTokなどの短い動画を苦にせず、日常的に見ている人のほうがより嬉しいです。

――漫才やコントの面白さとShortsのそれは似て非なるものですよね。

たいきち
そうなんですよね。漫才だと3~5分が多いと思うんですけど、Shortsは最大1分なので、その長さの違いはかなり大きいです。

――M-1の場合、最初の挨拶が平凡だからといって視聴者さんも別のチャンネルには行かないと思うんですけど、Shortsの場合は、最初の3秒ぐらいで飛ばされる世界なんですよね。

たいきち
本当に…通常動画と違って、Shortsは冒頭だけ見て、面白くなさそうなら飛ばして次の動画をみればいいっていう視聴者行動になっているので、最初にしっかり心をつかむみたいな部分が、より大事になってくるんですよね。

――ライターの条件として、ユーモアセンスがあるのと、短い動画になじみがあるのは分かりました。では、理想として、こういう人が来てくれたら最高だなという方はどんなでしょうか?

たいきち
そうですね…。YouTubeチャンネルを持って台本を書いているとか、ブロガーもそうですし、ネタを書くとか考えるといった経験ある人は超歓迎ですね。Shortsなどでちゃんと“面白い”を作って成功されてる方が来てもらえたら、最高だなと思いますね。

――逆に、ライターとしては不要、無用の長物になるスキルってありますか?

たいきち
ドズル社の知識やMinecraftの知識は極論、いらないと思っています。Minecraftを知ってる人しか笑えない、とかだと、新規の人には親切ではないコンテンツの面白さになってしまいますので。

――前提として、Minecraftやドズル社の知識があっても困らないが、そこはライターだとアドバンテージにならないという感じですね。

たいきち
そうですね。

――ライターとは別に、アニメーターも募集しているんですよね?

たいきち
はい。

――アニメってShortsにどのように使われていますか?

たいきち
そもそも、Minecraft というゲーム内だけでShortsを撮影しようとすると、基本的にできることが“右手を振る”、“しゃがむ”、そして“ジャンプ”の3つしかできないんですよ。なので、なるべく台本の面白さを100の状態で画に落とし込むために、いろんな動きや表情を再現することができるアニメーターの価値っていうのは本当に日を増すごとに上がっていっている印象です。

――具体的に、アニメが凄いShortsをご紹介いただいていいですか?

たいきち
だいたい凄いんですが、このサッカーのShortsとか、ボールが転がる表現は凄いという話でした。

――では、台本が良かったShortsはどれになりますか?

たいきち
「マッチョ売りの少女」というShortsは、冒頭のセリフで、「マッチョいかがですか?今日もマッチョが売れないわ」っていうセリフがあるんですが、このShortsをスワイプせずに飛ばさず見てくれた人の割合が、過去最高に達したんですよね。最初のつかみのセリフとしてはほぼ完璧だったと思います。

――こういう「マッチョいかがですか?」を書けるセンスの人を求めているということですね。

たいきち
来てもらえたらありがたいですね。

――ほかに何か、こういう人が来てくれたら嬉しい、という条件ありますか?

たいきち
あとは、気づいたら勝手にShortsを見てるような人が僕は嬉しいですね。なおかつ、「なぜ自分この動画が好きなんだろう」とか言語化してくれてたら最高です。逆にShortsを見るのを苦労と感じる人はきついかもしれません。例えば僕だったら手芸を毎日やれって言われたらきついですが、好きな人ならそれがなんできついの?って感じだと思います。Shortsも同じで、向き不向きはありますよね。

――なるほど。好きなだけじゃだめだけど、好きじゃなきゃだめ、というところですかね。

たいきち
はい。

最後に

――最後に、今後、ドズル社Shortsをどうしていきたいか、うかがってもよいですか?

たいきち
はい。今後も、新しい視聴者さんにドズル社を知ってもらうために、クオリティがしっかり担保された面白い動画を制作していきたいです。まだまだ、質も量も100点のところに来ているわけでは当然ないので、再生数のベースを上げて、動画を上げれば100万再生になるのが普通みたいな、Shortsメインのチャンネルにも負けないくらいにしたいです。

――ドズル社を日本一のゲーム実況チャンネルにするために、たいきちさんに期待されている役割は大きいかなとは思います。ありがとうございました。

たいきち
ありがとうございました!


いかがだったろうか。

異色のキャリアの社員が多い株式会社ドズルの中でも、とりわけユニークなたいきち氏のインタビューは興味深い話が多かった。

今回のインタビューの本題はShortsだったため、本筋から外れたエピソードは泣く泣くカットしたが、地上波アナウンサーからYouTubeの作り手になった彼の生き方は、広い世間の興味を引きつける、ニュースバリューがあるものだと感じた。いずれまた、彼のキャリアにスポットを当てたインタビューをしてみたい。

そんなたいきち氏が精魂を傾けているドズル社chのShortsで一緒に面白いを
作りたい人を絶賛募集中である。

ドズル社ホームページの採用ページはこちら
https://www.dozle.jp/recruit/


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