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短編小説『ダンゴムシと悪魔』

(あなたはふあんふあんした人間ですか?)

「ええやん」と僕は一人で、そう呟いた。

なにが、ええやんなのかは自分でも全く分からない。

急に、頭の中にブロッコリーのイメージが飛び込んできた。

どうして、今、ブロッコリーなのだろう。

考えてみても分からない。

ブロッコリーは、なにか念を飛ばす力などでも、持っているのだろうか。

そうだとしたら、大発見だけれど、多分、そんなことはないだろう。

なぜだか、今日は左足の踵が痛い。

だけれど、気分は少し良かった。

スゥーと息を吸って、気持ちを整える。

僕は、マシュマロのような、ふわんふわんとした存在を欲していた。

中々、ちょうどいい、ふわんふわんさを持っている人間が周りにいなかった。別にどんな人間や化け物が存在していたっていいのだけれど、僕は無性にふわんふわんした人間を求めていた。

だけれど、周りには、不安を抱えている人か、ふわんふわんし過ぎていて、ぼわんぼわんみたいな人とか。

ぼわんぼわんは、もうちょっと注意力持てよって言いたくなるような人間だ。僕は、いや、お前が言うなと自分で自分に突っ込んだ。

(なんだ、この小説、まぁ、それなりにええんちゃうと思った人は、イイねつけといてください)


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