完全自動運転車が実現したら生まれそうな新ビジネス3つを今から予想してみた

先日、自動運転を見据えた道路交通法の改正があったという記事が出ていました。

電動ボード免許不要に、自動運転「レベル4」実現…改正道交法成立 - 産経ニュース (sankei.com)

少し前までは夢のような話であった完全自動運転車の登場も次第に現実味を帯びてきていると言えるでしょう。
 
具体的にいつ頃になるかは諸説ありますが、今回は「その先」をちょっと見通してみたいと思っています。
 
完全自動運転車が実現したら、どんなビジネスが生まれるのか?
3つほど予想です。

 自動運転は現在、どこまで進んでいる?


 いきなり予想に行きたいところですが、その前に少しだけ自動運転について。
 
自動運転といっても、一足飛びに「ハンドルがなくなって、人間は何もしなくていい」というところには行きません。具体的には、完全自動運転車が開発されるまでには以下の5つのステージが設定されています。

レベル1:運転支援。加速、操舵、制動といった運転機能の一部が補助される。自動ブレーキなどの安全運転支援システムが装備されたレベル。

レベル2:部分自動運転。加速、操舵、制動の複数をシステムが行う状態。

レベル3:条件付自動運転。限定的な環境下ではシステムが加速、操舵、制動を行い、システムからの要請があったときのみ人間が運転する。人間はまだ運転者として存在しないといけない。

レベル4:高度自動運転。特定の状況下に限って(例えば高速道路上のみなど)、加速・操舵・制動といった操作を全てシステムが行い、その条件が続く限りドライバーが全く関与しない状態。なので高速を離れたりするとドライバーにスイッチする。

レベル5:完全自動運転:その名のとおり、すべてをシステムに一任している状態。ドライバーはいない。

このステージ5が実現するのが、だいたい2025年から2030年頃だろう、と言われています。

今回の新聞記事では「レベル4」相当の自動運転に対応した法律を整備するということでしたので、タイムラインとしては当たらずとも遠からずといったところですね。

完全自動運転車ができたら生まれそうなビジネス

さて、それでは具体的に、レベル5の完全自動運転が可能になったらどんなビジネスが生まれるのか。

まったくの妄想ですが、たとえばこんなのはどうでしょう?

1.「走るコンビニ」
もうセブンイレブンあたりは考えているんじゃないかな。少子高齢化や地方の限界集落化が進む中で、ハコモノとして店舗を増やしていく戦略には限りがありそうです。老人にはコンビニまで歩いていくのも一苦労でしょうし。

であれば、こっちから行けばいいじゃないか!っていう発想の転換です。小型バスくらいの大きさで、防犯上店員を1人(やがてはロボットかな)乗せて巡回させれば結構利益が上がりそうな気がします。大きなマンションとかならある程度オンデマンドで来てもらえるようにしたりすれば、コンビニも収益が見込みやすいし、お客さんもハッピー。あるいはUBERみたく、近場にいる車を呼べばいいし。

あとは通販で買った品物の配送とか、宅配便機能なんかも詰め込めばもう無敵のリテールプラットフォームの出来上がり。コレいいんじゃないかなー。
  
2.「個人事業主版UBER」
今は個人タクシーの運転手が自分で運転しないといけないので、どうがんばっても稼動台数は1台。資本はある程度必要になりますが、完全自動運転車が実現したらたとえ個人事業主であっても何台でも車を使って商売することが可能。

地方など、特にお互いがお互いを知っている環境であれば、そのメリットを生かしてお客さんを囲いこんでしまえるのではないでしょうか。自動車という固定資産があるので、銀行からもお金を調達しやすいのでは。
 
3.「寝台自動車」
お金はないけど旅行したい人向けのサービスとして、飛行機よりずっと安価に国内旅行ができる「寝台自動車」なんてどうでしょう。一昔前はブルートレインなどの「寝台列車」がありましたが、完全自動運転車であれば駅で降りてそこから移動する必要もなく、目的地のど真ん前まで寝ている間に連れて行ってくれます。帰りも車が自分のところまで来てくれますし、渋滞によるイライラも気にしなくてOK。寝てればいいだけだもん。

そのうち、ずっと寝台自動車で暮らす新手の「ネットカフェ難民」みたいのが出てきたりして・・・。

この中で1つくらいは当たってくれると本noteの注目度も上がるんですが,
答え合わせは10年後くらいかな。

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