君の右手首に貼りついた、バーコードを読み取ったらたったの108円で、でも生活必需品なんだねって笑う、そういう夏が来ないまま、袖を伸ばして、背も、髪も伸びて、細く長く、綿飴の繊維より静謐な命の、ぷつんと途切れた痕跡に漂う、少し焦げたような甘い香り、起きてください、折り返しですので。

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