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スタートアップの生き残り戦術(業務提携編)

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1. ユニコーン,コロナ背景に資金調達難
2. オペレーション戦略(業務提携)
3. 事例紹介 yupーセブン銀行

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1. ユニコーン,コロナ背景に資金調達難

スタートアップ経営者はちょっとここで辛酸を舐めたほうがいい,鍛えられたほうがいい。

以前Youtubeでみた動画(ⅰ)内で戦略コンサルIGPIの冨山和彦氏が言っていた。

ここ2年ユニコーンと呼ばれる非上場の巨大スタートアップ企業は増加傾向にあり,納得できる投資対効果を得られていないユニコーンにも金がじゃぶじゃぶ突っ込まれていた(ⅱ)。

しかし,ユニコーンの中でも金融(financial)と技術(technology)のフィンテック業界(個人向け融資サービスや,スマホ上での楽々株・投信サービスなど)は2020年1〜3月の四半期で資金調達額を55%下げ,60億ドルとなった(ⅲ)

資金調達に喘げばスタートアップは間も無く他の企業への吸収あるいは経営破綻を余儀無くされる。

2.オペレーション戦略(業務提携)

スタートアップがビジネスという戦争で勝ち残っていくためには,戦場を選ばなくてはならない。戦場はどこか,そこにいる敵は誰か,己は敵に対してどのような武器を持っているか。

5年間で半分のスタートアップが消える(ⅳ)。消えていったスタートアップに不足していたのは,戦場を選ぶ意思決定,もしくは大企業に劣るノウハウの蓄積である。

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(筆者作成)

市場の魅力を誤算し,誤った意思決定を行えば負ける。特に,一度意思決定をしてしまえば,そのあと簡単に戦場から退くことはできない。そのため,この部分を修正するという打ち手は時間がかかるために評価は低い。


一方でオペレーションは業務提携をし,システムを組んでしまえば,すぐに改善できるものもある。また,ゼロからシステムやノウハウを構築することで発生するコストも低減できる(Ⅴ)。


3. 事例紹介 yupーセブン銀行(ⅵ)


フリーランスから請求書を買い取り,現金化して振り込むサービス「ファクタリング」を手がけるyup(東京・港区)はセブン銀行と業務提携し,今まで銀行営業時間のみしか振込ができなかったものを24時間365日に拡大した。

電気やコンビニなどのインフラサービスを足がかりにサービスを提供していけば,システム構築やノウハウの蓄積にかかる費用はぐんと抑えられる。

事実,同サービスのセブン銀行への導入費用は他の銀行の数百分の1ですんでいる。


(ⅰ)https://www.youtube.com/watch?v=1pniZ2_F9a8
(ⅱ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57978340T10C20A4EE9000?type=my#IAAUAgAAMA
(ⅲ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO57978340T10C20A4EE9000?type=my#IAAUAgAAMA
(ⅳ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58352020S0A420C2SHE000?type=my#IAAUAgAAMA
(Ⅴ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58352020S0A420C2SHE000?type=my#IAAUAgAAMA

(ⅵ)https://r.nikkei.com/article/DGXMZO58351010S0A420C2EE9000?type=my&s=1#IAAUAgAAMA

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