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サプライチェーンの麻痺・店舗休業。MUJIの打ち手は?

SAP(製造小売)にあたるファーストリテイング(ユニクロ,GU),そして良品計画(無印良品)は国内での店舗休業率が高い。前者は5割,後者はほぼ全店が休業中だ(ⅰ)。

SAPはBtoBのマージンを省くことで,原価率を抑えることができるため,損益計算上では,ワゴンセールの叩き売りによる不良在庫の解消が可能だ。

しかし,あくまで損益計算上での話であって,実際にはそうできない理由がある。特に無印良品は。

ブランドイメージだ。無印良品といえば,環境に配慮したアーバンでロハスな雑貨店のブランドイメージを浸透させている。

実際,日経BPコンサルのブランドイメージ調査(ⅱ)では,利便性や革新性を基準に調査したブランドイメージの偏差値は,3位となっている(Youtube,LINEにつぎ,無印良品,その下にはパナソニック,日清食品が並ぶ)。

目先の利益をあてにした叩き売りはブランドイメージを下げる。MUJIブランドのプレミア感を維持するために,コロナショックの中で良品計画の2つの新商品が注目を集めた。

生け花・いちご牛乳(ⅲ)

生け花
式典やイベントの自粛で,全国有数の生産地である千葉県が大打撃を受けている。千葉の複数の農家から,花を仕入れ,都内の7店舗での取り扱いを行う。

いちご牛乳
また,千葉県産の牛乳とイチゴも仕入れ,いちご牛乳を350円から提供するサービスも24日から始まる。


乳製品は特に,学校閉鎖や飲食店の休業で苦しい状況を迫られている。持続可能性を前面に押し出した商品の提供が,休業や短縮営業の中でもブランドイメージの維持に一役買っている。

(ⅰ)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57928640Q0A410C2000000/

(2)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57258390W0A320C2X12000/?n_cid=SPTMG002

(ⅲ)https://r.nikkei.com/article/DGKKZO58277850Q0A420C2L83000?type=my#IAAUAgAAMA

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