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コロナ禍の通信サービス事情(テレビ電話,ネット接客,5G)


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0. Introduction

1.  NTT, Facebook テレビ会議サービスに参入

2. 広がるネット接客 意外な業界も

3. 破壊される5G基地局

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0. Introduction

大学院のゼミではZoomを,講義ではTeamsを使っている。
◆Zoom
メリット…映像のラグが生じにくい,機能がシンプル
デメリット…セキュリティが脆弱, 時間制限がある
◆Teams
メリット…セキュリティが強固,機能が多い
デメリット…ラグが激しい

 読者の方はどうだろうか,両サービスに関する不満などあれば教えて欲しい。ということで,本日はコロナ禍の通信サービス事情について3つの話題を紹介する。

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1. NTT, Facebook テレビ会議サービスに参入

NTTビズリンク(東京・文京)は高いセキュリティ強度を誇るテレビ会議サービスを期間限定で無償で提供する。
 というのも,秘匿性の高い会議(論文の査読機関や研究機関など)は,Zoomなどで問題になっているセキュリティの甘さが命取りになる。

一方Facebookは無料で最大50人のビデオ会議サービスを提供する。Zoomより無料で一度に参加できる人数は少ない(Zoomは100人)が,時間制限がない。

ソーシャルディスタンス,テレワークなどでビデオ会議サービスの需要は高まりつつ。そのほとんどが無料で提供されておりサービス各社はPriceでの勝負が難しいため,優れたデザインやセキュリティなどで勝負をかけていく必要がある。

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2. 広がるネット接客 意外な業界も

 不動産
 三菱地所レジデンスは都心部での新築マンション販売をネットオンラインでのテレビ電話を用いて始めた。来場者の減少を補う目的で行われているが,場所に拘束されない顧客側のメリットを考えると,業務に滞りがなければ,収束後も可能なサービスではある。

 アパレル
 大手アパレルTSIホールディングスでは,スマホ対話アプリを使って遠隔での接客サービスを始める。店頭小売のみの店だけでなくDtoCのメーカーにとっては,自動応答チャットbotと生産者の配信によるサービスやオススメ商品の紹介は,新たな売り方・買い方の開発につながるように見える。

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3. 破壊される5G基地局

 5Gの電波がコロナウイルスを拡散するというSNS上でのデマが原因で,英国バーミンガムの5G基地局が放火された。
コロナ禍の前から,5G電波の健康被害を訴える声が取り上げられており,スイスでは健康への影響を精査中である。
 トイレットペーパーにせよ米にせよ,コロナ禍のなかでSNS上のデマが現実になる「ウソから出たマコト」を何度か目の当たりにしてきた。どこまでがウソで収まり,どこからが現実の問題として現れるのか,その境目の所在に興味がわく。

 
 

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