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【5】同胞さんなりに相談してみた

同胞さんは、体調の良い時には近所へ外出します。

これぞ「社会的ひきこもり」だと思うのですが、同胞さんは社会参加することなく、家族以外の人間関係はほとんど築けていないけれど、自分のペースでなら外出はできるのです。

これまで母親に「死ぬしかない」と訴えていましたが、「どうすればいいんだ」、「このままはいやだ」という、前向きなお訴えが増えてきました。

母親は、以前教えてもらったオウム返しで切り抜けようとしますが、同胞さんはもうそれでは満足しません。

病気の治療もひと段落したこともあって、このままではいけないと同胞さんも感じたんでしょう。
同胞さんは自分で情報収集をして、行政の相談窓口へ行ってみたそうです。

自分のことをどんなふうにプレゼンしたのかわかりませんが、通り一遍な対応をされ、不本意に終わったのでしょう。
結果、激高して帰ってきました。

これを機に、同胞さんのお訴え定型文ランキングに「行政の相談窓口は行っても無駄」が上位に食い込むことになりました。

せっかく同胞さん自身が、前向きな行動をしたのに…
いまだに悔やまれるターニングポイントのひとつです。

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