さようなら、私のお城

5年間暮らした家を引っ越しました
上京してきたばかりの頃、土地勘が全くなかったから駅の名前も町の名前もなんにも知らずで。

1LDK、リノベーション物件、窓が大きくて太陽の光がたっぷり入る部屋に一目惚れをして
この家に決めました

駅から徒歩30分

家の近くから駅までバスが出てるとはいえ
ずいぶんと不便な立地でした

日の光がたっぷり入るので植物をたくさん置いて
壁に美術館で集めたポストカードを貼りました
広い寝室に大きなベッドを置き天蓋をつけたり
一人暮らしなのに4人がけソファーやハンモックを置いてみたり
好きに囲まれたお城が完成しました


退去の日、5年間の思い出を振り返りました
この部屋に住める喜び、友人たちとの楽しかった時間、もういない恋人と暮らした日々、ちょっと背伸びしすぎじゃない？と驚いていた両親の顔、仕事で嫌な事があった日も疲れて帰ってきた日も、全部ここで過ごした思い出

全部の作業が終わったあと、すっからかんになった部屋の中で少し泣いた

駅から遠いのに、わざわざ足を運んでくれて
大晦日を一緒に過ごして
パジャマパーティをして
たこ焼きパーティをして
鍋パーティをして
ダサニットを着てクリスマス会をしたり
お泊まり会もして
映画鑑賞会もして
ショムニのコスプレをして写真を撮ったり
トルティーヤづくりをしたり
数えきれないほどの思い出を作ってくれて
ありがとうの気持ち

5年間、素敵な部屋に住ませてくれてありがとう
大好きな部屋 さようなら

新しく住む人にも大切に使われますように

2024.03.25