「成功者の真似をする」という戦略は何故有効なのか。

「成功したいなら成功者の真似をしましょう」っていう言葉を、良く聞きます。
一見すると、簡単にできそうです。
しかし、世の中に成功者は、それほど多くはありません。

その理由は、一口に真似をすると言っても、どの程度真似をするかの解釈が人によって違うからです。
そして大多数人は真似することの基準が低いからです。

例えば、成功者の方の講座でメモを取るようにお願いされたとします。
次回の講座の時に手元に筆記用具が無い人が居るかもしれません。

例えば、成功者が「SNSで発信するといいですよ」ってアドバイスして、かなり具体的な方法をお伝えしたとしますよね。でも半年後に見たら、一部しか守れていなかったり、投稿が止まっていたりするかもしれません。

そういうのは、中途半端な真似で終わってしまいます。
成功への道は、教わったことを100%真似ることから始まります。

「1ヶ月毎日、1日15分時間を作って10分マインドセットを学び5分でアウトプットすると人生が変わる」と成功者が言っているのに、アウトプットの5分の時間を作らない。
こんな小さな違いが、年収200万円と1億円の差になることもありうるかもしれません。

自分より成功している人の真似が大切な理由は、2つあります。

まず1つ目、今の自分の判断より成功者の判断を真似た方が成功する確率があがります。月に100万円しか稼げていない人と、月に1000万円稼いでいる人がいたら、1000万円稼いでいる人が「メモを取ってください」って言ったら、その通りにする方が良いはずです。

もしかしたら、成功者より自分の判断が正しい場合もあるかもしれません。
しかし、100個の指示を受けたとして、そのうち50個を守れなかったり、自分の判断でやらなかった場合、総合的に見ると失敗する確率が高くなります。
なぜなら、相手も100%正しいわけではないと思いますが、自分の判断よりも、相手の判断が合っている確率の方が高いからです。

実際、相手の方が現状で自分よりも稼いでいるという結果が出ています。だから、何も実績がないうちは、成功者の判断を参考にするべきです。

次に2つ目の理由ですが、一生懸命他者を見習おうとする姿勢は、周りの人の心を掴み、評価を上げやすく、たくさんのチャンスを引き寄せるからです。

「こう判断した理由が良く分からなくても全部聞き逃したくありません」と言ってメモを取る人と、「こんなこと意味がないだろう」と疑い深い態度の人、どちらが他者に好かれるか考えると答えは明らかです。

上手な真似というのは、言われたことを100%そのままやること、作業はすぐに始めて長く続けることなんです。
そうすれば、成功者の視点が自分のものになって、今までの自分では考えられなかったような成功への道が見えてきます。
これが1つ目のメリットです。

さらに、この姿勢は周りの人からの信頼も得られます。上司や先輩からの評価が上がって、大切な仕事を任されるようになります。

何故なら、多くの人がそのレベルで上司や先輩からの指示を実行していないため、明らかに好かれるようになり、チャンスが巡ってくるということです。
これが2つ目のメリットです。

この2つのメリットを理解しておくと、非常に有利になります。
だからこそ指示を完璧に行うため・相手から学ぶためにメモが重要になってきます。

会議中や会話中に「とても参考になるお話なので、メモを取ってもよろしいでしょうか?」と聞けば、相手の方は喜んでもっと詳しく話してくれるかもしれません。

このように、真似の基準を高く持つことが、成功への近道です。
今日の小さな決断で、明日からの人生が大きく変わるかもしれません。

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