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実録 精神保健福祉士実習記録レポート〜拝啓、福祉の仕事に関わっている全ての方へ〜

アマゾンで販売している精神保健福祉士実習記録レポートの有料Note版です。このレポートを見つけてくれたあなたには格安でご提供。どうぞお楽しみ下さい。精神保健福祉士を取得して5年近くになりますがなんとか仕事を続けてこれています。それはひとえに福祉の仕事に携わって行こうという気概と情熱がいまだに持ち続けられていることが理由かもしれません。超調整能力により週4定時ダッシュ、年収460万のわたしが当時思い描いていた青臭い理想をどうぞニヤニヤしながらお楽しみ下さい(笑)。今回の改訂によりブレスルおすすめの福祉漫画も実習記録に組み込んでいこうかなと思います。福祉業界に興味がある方はそこも見どころかもしれません。


はじめに


 精神保健福祉士実習記録レポート-精神科デイケアの場合を購入して頂きありがとうございます。著者のブレイクスルー君と申します。現在は社会福祉施設の障害者支援の現場で精神保健福祉士として働いています。福祉業界の経験は5年ほどになります。前職は生活保護者に対する精神保健的なアウトリーチ支援を行って参りました。
 そんな私ですが、精神保健福祉士養成校に通っている中で感じたこと、それが実習へ向かうに当たって詳細な記録をネット上に公開している人が余りにも少ないこと。そこで私が備忘録として精神科デイケアにおける実習記録例を電子出版することによって後輩達の現場実習がより実りのあるものになるといいなと考え今回電子出版をさせて頂く運びとなりました。もちろん精神保健福祉士実習生だけでなく社会福祉士実習生、介護福祉士実習生にも本書は有用であると考えています。実際に今現在私は社会福祉士の現場にいることも含め、3福祉士(社会・精神・介護)の志望者が実習のリアルを追体験する上では貴重な資料になることでしょう。
 ここに記してある事例は1回目の実習記録ですのでそこはかとなく稚拙さや未熟さが散見される文体もあります。しかしながら、精神保健福祉士を志望し、ソーシャルワーカーとして人々の豊かさの一助になりたい。その青臭い想いは感じとって頂けるのではと考えています。
 ちなみにこの実習記録の評価は「最高評価のS」でした。つまり、この実習記録を参考に臨機応変に皆様の実習に置き換えて考えて頂ければ読者のあなたも高評価を得れる可能性が高まります。本書を参考にあなたなりの考えや視座を実習に赴かれる現場の記録と融合して記録を書いてみてください。あなたの福祉士実習がより実りあるものにあれば著者としてこれほど嬉しいことはありません。
 2019年8月 ブレイクスルー君 2020年8月更新


精神保健福祉援助実習指導・強制だったボランティア報告書


確か実習1回目に行く前にボランティアに強制で行かなければならない風習が私の養成校ではありました。そこでちょろっとボランティアして書いた報告書を公開。

【ボランティアの目的・計画】
 精神障害者の方と1度も関わったことがないため、精神科クリニックでの実習において気負う可能性がある。そこで、ボランティアではじめて精神障害者の方と関わることでスムーズに実習に入れると考えた。また、以下のような項目を重点的に観察することを計画した。

・精神障害者の方の様子
・精神障害者の方の作業内容
・事業所の設備
・精神障害者の方とスタッフの関わり

前項の2.軽作業業務についてボランティアを行った。

【ボランティア活動内容】
 検品作業

【ボランティア活動のまとめ(目的・計画の振り返りも含めて)】 31行
 精神障害、精神障害者の方の生活のしづらさ、精神障害者の方を取り巻く環境等について勉強はしていたものの間接的な理解しかしていなかった。しかし、ボランティアへ行き、はじめて精神障害者の方と関わることができ直接的な理解を深めることができた。以下、ボランティアの計画として考えた項目を振り返っていく。

・精神障害者の方の様子
 就労継続支援B型事業所に通う精神障害者の方は症状が安定している方が多かった。はじめて精神障害者の方と接してみて感じたのは拍子抜けというのが率直な感想であった。精神障害を意識しすぎる余り、精神障害者の方自身を捉えられていなかった自分に気付くことができた。
・精神障害者の方の作業内容
 精神障害者の方が行っていた作業は事業所が受注した民間企業の内職作業であった。例えば、名刺をプラスチックの袋に入れる作業、値段が書いてあるシールを商品に貼る作業、リボンを結ぶ作業等、内容は多岐にわたっていた。
・事業所の設備
 ホワイトボードが用意されており、作業内容の進捗が示されていた。それにより途中から作業に参加した精神障害者の方にも進捗がわかる配慮がなされていた。さらにレクリエーション等の話題も掲示されており仕事一辺倒にならない工夫が感じられた。
・精神障害者の方とスタッフの関わり
 安定した精神障害者の方が多いのでスタッフの役割としては援助という側面からの支援ではなく、寄り添う支援が求められていると感じた。例えば、当日に行う作業内容を決める時にはスタッフが内容を決定するのではなく精神障害者の方が決めるよう、いわゆる自己決定の尊重をスタッフが促していた。

 以上、様々な点に気付くことができたが今回発見した点は就労継続支援B型事業所における1つの事例ということに留意し精神科クリニックでの実習に望みたい。また、ボランティアで気付いた点と実習で気付く点を比較して違いを理解できるよう努め、広い視点で状況が俯瞰できる精神保健福祉士への第一歩としたい。

※2020年8月追記

PSW実習では主に就労移行支援、就労継続支援A型、B型の作業所に赴くことになると思いますが、もちろんこれらの施設だけではなく生活介護事業や地域生活支援センター等が独自に行っているものもあります。なのでもし、ボランティアに事前に行く場合は精神障害者の方の作業所だけでなく身体障害者の方、知的障害者の方の事業所に見学に行くこともオススメします。そうすることで色んな見え方ができるモノサシの萌芽が出来ます。そうすることで様々な障害者の方に対応できる応用力が獲得できる。今後、わが国において障害者雇用も変革がある中でその「経験値」は確実にあなたのチカラになる。


精神保健福祉士実習指導。事前学習レポート例

 実習へ赴く地域の社会資源を調べるという課題だったかな。確かにクライエントのアセスメントをする上でエコマップに書き入れられるサービスを考えておくことは今思うと有益だったかなと感じています。


保健所
 ○○区役所西庁舎、がん予防健康づくりセンター

精神科病院・精神科病棟
 病院1ヶ所。クリニック8ヶ所。精神科の入院施設はなし。

精神障害者関係施設
 精神障害者地域生活支援センター。心身障害者福祉センター。○○福祉作業所。

ボランティア
 ○○ボランティアセンター(○○区社会福祉協議会)、○○地域活動サロン

実習施設・機関の提供するサービス内容
実習機関・施設
 通院治療と精神科デイケア。リワークデイケア。
関連施設・機関
 なし。
その他
 なし

実習施設・機関を利用する人々の特性等
 HPにあるようにうつ病、パニック障害、社交不安障害、睡眠障害等を筆頭に幅広い精神疾患のクライエントが訪問する可能性がある場所である。また、精神科デイケアが併設されているので社会との接点を持ちたいと考えているクライエントが多い可能性が考えられる。さらにリワークデイケアも行っているので社会生活を送るという観点だけでなく社会復帰を目的としたクライエントも訪れており利用する人々の特性は多岐にわたっている。

実習施設・機関における精神保健福祉士の役割
 実習施設で考えられる精神保健福祉士の役割として以下の3つが考えられる。

通院で訪れるクライエントへのインテーク面接
 まず、初診で訪れるクライエントへのインテーク面接が考えられる。今までの生活歴や通院歴等を詳細に把握し医師への橋渡しをすることが求められる
精神科デイケアにおけるプログラム運営
 他の専門職と協働しクライエントの生きづらさが改善されるようなプログラム運営を行わなければならない。また、医師、看護師と異なり医療職ではなく、福祉職として精神保健福祉士の専門性を示した援助を行わなければならない。
リワークデイケアにおけるプログラム運営
 精神科デイケアと同様にリワークデイケアにおけるプログラム運営についても精神保健福祉士特有の生活者の視点を持ったプログラム運営を行わなければならない。提供するプログラムがどのようにクライエントの社会復帰に役立つのか、どうしてこのプログラムがクライエントにとって有益か等、「なぜ?」、「どうして?」といった視点を持ちながら最善のプログラムを提供していくことが必要になるだろう。

 また、クリニック全体の仕事を把握し、PDCAサイクルを回してより効率的、有効的な仕事ができるかを常に考えながら実習に望む必要がある。



精神保健福祉士実習指導。実習計画書例。精神科デイケアの場合。



・実習に対する動機 「精神科デイケアの実際を学ぶ」
 精神保健福祉士援助実習指導の授業で精神科デイケアについて学ぶ機会があった。そこで貴クリニックで実習の機会を頂き、精神科デイケアの実際を学びたいと考えた。特に、精神障害者の方とプログラムでどのように関わり、どのように援助を展開していくかについて学びたい。実習後は学びを活かして今後の就職活動にも繋げていきたい。

・実習課題
(1)精神科デイケアのプログラムに参加している精神障害者の方の気持ちと生活の困難さについて理解する
 当事者と一緒にプログラムへ参加することで精神障害者の方の気持ちについて理解する。また、同時に生活の困難さについても学びたい。

(2)精神科デイケアにおける精神保健福祉士と精神障害者の方との関わりについて理解する
 デイケアに参加している精神障害者の方一人ひとりのニーズを実際に把握し、個々人の状況を受容的に積極的に理解することは精神保健福祉士として仕事をしていく上で大切なことであると考える。

(3)精神科デイケアのプログラム運営について理解する
 (1)、(2)の課題を行いつつ、どのような支援プログラムが精神障害者の方の症状安定、生活安定に活かせるのかを実習生としての視点で考える。湧き出た疑問点は積極的に指導者へ質問し自身の精神保健福祉士としての素地作りに役立てたい。

・課題達成の方法
(1)当事者と一緒にプログラムに参加して感じた気持ちをまとめる。また、プログラムに参加している精神障害者の方と交流し生活上の障害について観察する。そして気付いた点を日誌に記述する。

(2)精神科デイケアに参加している精神障害者の方から参加している目的、意義等を聞かせて頂く。また、指導者の方からも今までの利用者の傾向を聞かせて頂き、精神保健福祉士として精神障害者の方を直接的、間接的に理解する。それらを実習日誌にまとめる。

(3)精神科デイケアのプログラムを作成したスタッフから、精神障害者の方の主体性を活かすデイケアプログラムの作成方法を教えてもらい実習日誌にまとめる。また、サポートスタッフ等にも積極的に声をかけ、デイケアプログラムの運営についての基本的考えを理解する。


実習日誌1日目。精神科デイケアの例。



 実習初日のプログラム、特に次月のプログラム作成から実習の全体像について考えてみたい。
1.次月のプログラム作成
 実習初日のプログラムはストレッチと次月のプログラム作成であった。前者はオリエンテーションの関係で10分ほどの観察になったが後者はたっぷりと様子を観察することができた。
 精神科デイケアについて机上の勉強では把握していたが実際にプログラムを観察してみて様々なプログラムをメンバーさんがこなしていることがわかった。また、デイケアの予定はてっきりスタッフが独自に作成しているものだと思いこんでいたのだが午後に行われた予定表作成ではスタッフ・メンバーが一丸となってプログラムを決めているのが印象的だった。

2.次月のプログラム作成から実習の全体像についての考察
 規定のプログラムだけでなく、新たなプログラムをメンバーの意見によって決めていることがわかった。例えば、プログラムの映画鑑賞で見る映画にしてもメンバーそれぞれが意見を出しあい、それをプレゼンし、自分が見たい映画をアピールしているところがメンバーのエンパワメントを高めているのではないかと感じた。メンバー同士の交流やスタッフとの相互作用を観察していくことも実習の全体を把握する上で必要だと考えた。
 明日からは設定されているプログラムがどのような影響をメンバーに及ぼしているのかを体験し、観察していきたい。また、積極的に話したことの無いメンバーと交流を持ち、どのような人々がデイケアを利用しているのかについても考えていきたい。


【ブレイクスルー君おすすめ漫画その1】


精神科と心療内科の違い、あなたはわかりますか?

わからなければ本書を読了!




実習日誌2日目。精神科デイケアでの実習例


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正社員として福祉士で働き、副業で警備員として週末に誘導棒を降り、ブロガー、PR活動もする肉体労働者。年収は正社員とアルバイトの足し算+αで国家資格取得中のバイトから数えると年収90万→740万。年間の不労所得額は59万。メディア実績=smartnews、Books&apps