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26 - 極妻、蛮勇、思慮(幸運への賭け②)

私の経験に照らしてみると、「教養のない人」よりも「知識人」と言われる人たちのほうが、暗示にかかりやすいと言えます。「知識人」こそ、大衆操作による暗示にかかり、致命的な行動に走りやすいのです。なぜでしょうか? 彼らは現実を、生の現実を、自分の目と自分の耳で捉えないからです。紙の上の文字、それを頼りに複雑に練り上げられた現実を安直に捉えようとするのです。(『フロイトへの手紙』)

26(*25はこちら

Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): 和平への糸口。

Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): うん。

C: このメモがちょうどいいかもしれない。ジャン!

メモ3:「”なんの話?”だって? じゃあ、何の話か分かるようにしようじゃないか。」

C: また怒り出すシャントラパ。

JC: はははははは。

C: よく言われる……まあ、実際よく言われるさ。「なんの話?」って。

JC: あぁ。

C: 複数人で話す時に特に言われがち、かなり早い段階でね。踏み込んだ段階だったらまだいいよ……ただ、三言四言交わしただけでツッコミが入るよね。「何の話!」みたいな。

JC: あぁ~。

C: そりゃそうさこんな話だったら……と思うけど。でも白けるなぁ。ツッコミ嫌い!

JC: はっはっは。

C: なんの話だって? じゃあ、何の話か分かるようにしてやろうじゃないか!

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