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3 - 喜怒哀楽、タルタリア、カルマ

―この人たちには負けるものかって闘志を燃やすの?
―そういう時はこっちの「こいつだけには負けたくない人間のリスト」を見るんだ
―闘志は燃えないようだね
―そういう時はこれだ
(リストを見てもダメなときに見るリスト)
 ―それを見てもダメな時は?
―この「リストを見てもダメな時に見るリストを見てもダメな時に見るリスト」を見るんだ 
(パラリ)
 ―スゴいやなんでもあるんだね

(『ムーたち』①)

3(*2はこちら

Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): だから外部から入って来てるんじゃないの? と思うわけだよね。

Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): そうだね。そこでテクニック、ツールとして思いつくのが……「喜怒哀楽」みたいな。喜/怒/哀/楽みたいな雑な分類。

JC: 雑な。

C: 雑な切り分けだったり。

JC: 起承転結よりひどいよね。

C: 喜/怒/哀/楽……アメリカ的シンプルさというか……。悪いシンプルだよね。

JC: そんなに単純ではない。大味。シンプルであることは大事だけれど、喜怒哀楽は違うでしょう。日本の場合だと……例えば「財閥」。最初の「設定」だったのに、出どころは全部同じなのに、競争させてるよね。地域が違うだけ。関東と関西がまるで対立しているかのような意識で日本人は暮らしている。これも分断して統治してるわけ。別にそんなのは元は無かった。

C: 国境。県境。なになに境って。

JC: 自分が思うのは、おそらくもっと文明はでっかくで、単位は小さかった。地域的な感覚は狭かった。

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