犬みたいに好きってどういうこと！？

好きなひとを犬っぽいとか猫っぽいとか、タイプで分けることがありますか。
あるいは自分は犬タイプだとか。

私の娘は犬っぽくて、顔を合わせればねぇねぇと話し始めてずっとじゃれてくるようなところがあります。
息子は急に無言でハグの仕草をしてきて抱きしめて癒してくれます。猫ですね。

ペットを飼ってみると個体差があるから一概に言えないことはわかるのですが、大雑把に分けたら、、、という話しです。

娘の好きだった子が、娘をよく柴犬に似ていると言って柴犬のキーチャームとか小さいグッズをプレゼントにしてくれていました。
大型犬に抱きつくような感じでハグもしていたそうです。
「好き」と何回も言われたそうです。

それで両想いと思っていたけれど、その子はほかの異性と交際をはじめたそうです。
とても出来の良い子で習い事で表彰されたりしていて、交際相手も優秀で誰もが一目置くような子で、非の打ち所がないトップアスリート同士みたいな文句のつけようがないカップルでしたね。

娘は元不登校で、部活はがんばっているけれど誇るべきところもなく、勉強は嫌いで、自慢は友だちに好かれている、顔が広い、やさしい、がんばり屋さん、そんなところ。
格差を感じました。

私は娘からの報告を聞いて、世の中はそういうところだ、と話しました。

交際も結婚も、あまりに身分が違うと、”座りが悪いものなんだ”と。

娘が好きだった子は、ほんとうにお前をペットのように好きだったのじゃないか？
けっきょく付き合うのにはエリートを選んだわけだろう。
お前を堂々と好きだと言えないんじゃないか。

私は娘を最大に評価しているし、いつも良いところを盛大に誉めて、勘違いはしないよう気をつけながら、客観的に批評はしているけれど。

今回のことは、なんとなく娘を下に見られたように感じて、私も傷ついたのです。
「あいつは魔性だな」
と私は率直に思ったので娘に言いました。
自分は好きだと言って惹きつけておきながら、ちゃっかり交際相手にハイスペックな相手を確保する。
自分がみんなに好かれていれば満足なんだ、お前の気持ちは考えていないんだ、と。

まだ10代とは言え、天性でひとを翻弄する人間がいるのは動かしがたい事実で、それに巻き込まれるのは娘みたいな犬タイプ。
いいように考えたいのはわかるが、現実を知っておいたほうが身のため。

そういう訳でほんとうのことを言ってしまいました。
舐められてばかりではいけませんので。

娘の好きな子については長々と聞いていたので悪人ではないことは承知です。
でも、魔性です。
昔の私の親友もそうでした。
悪気なくフェロモンをぶちまけて男を翻弄していました。
とても同性に嫌われていました。
私はとても好きでしたし、私たちは両想いでした。同性でしたが。
そういうことを超越するくらい魅力があり、気が合ったのです。
短い間でしたがいっしょに暮らした時期もあります。

そのときの話しを娘にしました。
とても悪い女がいて、とても好きだったが彼女は男も好きだったのであれこれあって別れたんだよ。
いまはお互い結婚もしてしあわせに（？）暮らしてるんだよ、と。

そんなのは青春のほんの短い1ページで、時間と共にいい思い出になるんだよ。

あの子とは交際に至らなかったから、ずっと「好きだったひと」でいられるんだ。

付き合って嫌なところを見たり、嫌いになったりしないで、美しい思い出のままなんだよ、

とおしえておきました。

そう思いませんか。
付き合ったからいい思い出、もあるだろうし。
なんにもできなかったちょっと苦い思い出もある。
正直、やってみないとわからない。
でも娘には、手を出さなかったからこそのスウィートな思い出も大切にしろ、と言いたかった。
だっていいことばっかりだったみたいだし。
私はそう思ったのです。

そうこうしているうちに、娘には新しく気になる子ができて、週に2回はタロットカードを引いてくれと言うので、うるせーなと思いながら夜に時間を作って引いてやると、
毎回「The Lovers」(恋人たち)が出るのです。
その子の占いにはいつも。
面白いな、と思います。
新しい子は娘をじーっと微笑みながら見つめてくるそうです。

犬みたい、と思われていなければいいな、と思います(笑)

娘がほかの子たちとじゃれていると視線を感じて、見ると魔性のあいつがじっと見ていた、ということが最近しばしばあるそうです。

娘はもういま、しあわせなんだと思います。

覗いてくれたあなた、ありがとう。

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また私の12ハウスにきてくださいね。