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カードを星に変えようか。

魚座の新月だったね。

タロティストさんが「月光浴、星浴をしてください」と言っていた。

星浴。。。。。?


先月まで、暗くなってからホタルが住んでる近所の川の遊歩道や、昼間は誰も来ない山のハイキングコースとかで毎日歌って録音していた。
歌の上達のためではない。
ひとに贈るために。

自分のためじゃなく歌うのはたぶんはじめてで、毎日不思議な気持ちだった。
誉められたいわけじゃなく、歌詞に意味を持たせる意図もなく、ただ届けるつもりでしていたんだけど、気づいたら自分が癒されていた。
声に出す、言葉で表現するって日常的にしたほうがいいね。


結婚して田舎に引っ越しして、10年超。
夜に出かけたり、飲みに行ったり、家族以外と泊まりのお出かけをしたことがない。独身の頃は人間よりネズミが多い夜の街で働いてたんだけどねぇ。
犬がいたときは、動物病院で預かってもらい家族で鹿児島と静岡に行った。
それくらい。

私には泊まれるような実家はないし、飲みに行く友だちもいないし、夜、外に出るのがそもそもいけないことだと思っていた。
つまり、夫と一日も離れた日がない。
入院したときを除いては。

ひとり外へ出て、星を見ることがしばらくなかった。

最近、ようやく星や月を眺める余裕ができた。

歌うときには家をちょっと出て、空を見た。

家の窓から流星群を探すことはあったけれど、窓は狭い。

田舎の空はどこまでも広く、山はでかい。
夕方はすぐに暗くなる。
虫の声、野鳥の声が昼と夜で異なる。

夕焼けがきれいなのもあまり知らなかった。
空が焼ける前に早々と家のシャッターを下ろしていたから。

天文学校というキャンプに小学生の頃に参加して、うちよりもっと空気の澄んだ山の上で、星の先生やキャンプリーダーや知らない学校から来た友だちと星を見た。
そういうこともいまさら思い出した。
流れ星を見たキャンプリーダーのお姉さんが「男、男、男」と願っていた。
すごい楽しくて、いっしょに参加した私の姉はのちにキャンプリーダーのバイトをしていた。
私はこどもが嫌いで考えられなかったが。

大したことじゃないけれど、夜の空が広いとか、星がきれいとか、見るだけで世界が広がると思った。こどももおとなも。
ここしばらく私の世界は狭すぎた。
自分でわざと箱に入って自分で蓋を閉めていた。
それを知って悲しいのに笑えた。
何やってんねん。

タロットにソードの8というカードがある。

目隠しをされて手を縛られて、立っている女性の周りに剣が8本刺さっている。足元は水溜り。

身動きが取れないように見えるけれど、耳と口はたぶん使える。
足も縛られてはいない。

動けるかもしれないが、動けないと思い込んでいるような状態にも見える。
この状態でできることは、頭を使ってタイミングを見計らうこと、助けを呼ぶこと、音を頼りに逃げること。
できることは幾つかあるのだ。
剣で切れるかもしれないが。

嫌なカードだと思っていた。
でも、面倒な状況に陥ることも、明日自分が強くなるための試練なのかもしれない。

若かりし頃はずっと0番のカードの崖から落ちそうな愚者のように、やくざも警察も怖くないと思って生きてきた。(両方元カレ~。)
実の親より怖いものはいなかった。
親という制限から解かれたのに、また自ら制限をかけて暮らしていたように思う。


そろそろ「ソードの8」を「」のカードに変えてもいい頃かなと思った。


覗いてくれたあなた、ありがとう。

不定期更新します。
質問にはお答えしかねます。

また私の12ハウスに遊びにきてくださいね。










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