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CANADAのDELIGHT物語〜やったろう関西〜 #03

#03 「DELIGHTが残してくれたもの」

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池ポン:結果として「DELIGHT JAPAN優勝」という記録を残されたわけなんですけど、記録そのものよりも後になって濃く残るものがあるんじゃないかなあと、僕個人的には思うんです。

SHUN:その通りだね。

池ポン:今になって、残っているものはなんでしょうか?デライトが終わって。あの時のデライトが終わって、今でも残っているもの。

SHUN:(NAOKIを指差して)この人。いや、まあ一番飲むしね。

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NAOKI:それに限らずあると思うんだけどね。

SHUN:もちろんこの人もそうだし、それだけじゃないけど。

NAOKI:残っているのは、同期とか、先輩、後輩もそうだよね。

SHUN:大きい話でいうと、結局俺ら世界2位だから。1位とれてないっていう意味では、勝ちか負けかでみると、負けたのよ。やっぱり世界1位の人がフォーカスされるやん。でも結局そういうことよりも今こうやって酒飲める人が残ったことが、自分の中では大きいね。あの4年間ダブルダッチにアツくないとこういう仲って生まれないし。
それと「戎」が世界一をとったJAPANって大阪でやっていたじゃん。見に行ったけど「あ、もうそれが当たり前になったんだなあ」って思って。あ、「良かったなあ関西」って。
(※競技人口の増加、世界各国から集まる大会が増えたことによりNDDLは現在「国際大会」として位置付けられています)

NAOKI:みんな、暗に考える想いはいろいろあるんだろうな。

SHUN:俺らがサッカーでいうと、フランスワールドカップくらい(笑)。そっから、ワールドカップに行くのが当たり前になって。

NAOKI:日本代表目線ね(笑)。

SHUN:そうそう(笑)。その次はベスト8狙うか、ベスト4狙うみたいな。でもフランスワールドカップの時は考えてなかったじゃん。岡田監督が一勝一敗一分けとか言っていて。

NAOKIがいつも「本番の縄を練習と同じ縄にしよう」って言って


池ポン:そうですね。でもこれは冗談に終わらせられない例えですね。「行けるんだ」という実感が湧くか、湧かないかという差はかなり大きいと思います。ところで、インタビューも終わりに差し掛かりましたが、JAPANに向けて頑張っている人に伝えておきたいことはありますか?

NAOKI:いや、俺らもうおじさんだからね・・・。冒頭に僭越ながらってつけたいね。

池ポン:(笑)。

NAOKI:いちおうね、本番に向けて勝ちたいから攻め過ぎちゃうじゃん。でも本番に向けて、身を削りすぎないように。CANADAは体力的には割とゆるやかにしていたね。ガチで何回かやって、良かったら終わりみたいな。

SHUN:NAOKIがいつも「本番の縄を練習と同じ縄にしよう」って言って、1カウント1カウント作っていくイメージで、すごく細かく決めてた。この抜き方じゃなくて、これで統一しようとか、ハリー練も、この位置にしようとか。当時ダブルダッチは感覚でやることが多かったけど、そうじゃなくて文字化して数字化して、みんながこの教科書があれば回せるっていうのを作っていたなあ。

NAOKI:まあ、今はみんなやっていると思うけど。当時ノリでやっちゃってたところに「縄はしっかり決めて、中は自由に」っていうのを大事にしていた。だからあえて、SHUNにギリギリのところでアクロをやってもらって、これはどう?とかやっていたよね。ドルフィン一回溜めてみて、とか(笑)。

SHUN:めっちゃ難しいこと言っているけどね(笑)。

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NAOKI:早くなった場合は焦って縄で刈ってしまったりとか、そういうことは考えられるよね。いろんなシチュエーションを想像して、この場合はこうするってことを一個一個明確にしていたね。

SHUN:そうだったね。それで、アクロは朝一発目でやっていた。前日の記憶が無くなって、朝は新しい記憶だからステージと似ているなって思って。そもそもステージの記憶ってなくて、新しいステージで見るのは初めての光景でやるから、朝一アクロできたら本番もできるだろうっていうのやってたかなあ。むやみに俺もアクロはやらなかったかな。疲れるし(笑)。

「嬉しさが 時を超えて 蘇る」


SHUN:そういえば、「DELIGHT」の語源ってみんな知っているのかな?

池ポン:「喜ばせる」でしたっけ。

NAOKI:行動って自分の気持ちが先立っちゃうことが多いんだけど、やっぱり誰が喜んでくれるかだと思うんだよね。

SHUN:俺は関西から来て応援してくれた人だったな。そういう人が興奮したり飛び上がったりしてくれたら嬉しいから。俺、人を笑かしたりするの好きだし。HKRさんがさ、JAPAN終わったあとに「お前よかったな」って言ってくれたんだけど、「はい」とは言えなくて・・・っていうのも、上の人たちがいて、この人たちがいてくれて嬉しかったっていう思いがあるんだよね。その人たちを含めたお客さんがいたからっていうのはあったかなあ。HKRさんが初めて俺を褒めてくれたのがJAPANだったね。

池ポン:そうだったんですね。

SHUN:ほんっと褒められたことなかったんだ。それをステラボールの前で言われたとき、嬉しかったなあ。

NAOKI:嬉しさね。嬉しさが・・・

池ポン:5・7・5ですか(笑)?

NAOKI:「嬉しさが 時を超えて 蘇る」。字足らずか…。

池ポン:川柳までいただいて、ありがとうございます(笑)。

(おわり)

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