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一生懸命書きました!初心者にお薦め!「入門者の為のコントラバス教本」

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※こちらは無料記事となります。 

今回は、私が執筆したコントラバス初心者のための教則本を紹介します。

 「部活に入ってコントラバスを演奏する事にはなったけれど、何から始めたら良いのか分からない・・・」そんな初心者の方に向けて書いた教則本です。

多くの部活動では、コントラバスの教則本といえば「シマンドル」だと思います。これは素晴らしい内容の教則本なのですが、何しろ初心者向きではない。レッスンの先生が居ればどのように練習するべきか導いてくれると思いますが、「先輩もきちんとレッスンを受けた事がない」状態だと、誤った方向にいく可能性も高いのです。実際、私が指導に行くと、代々先輩から誤った知識、奏法を受け継いでしまっている学校がたくさんありました。
 酷いところになると、顧問の先生が「管楽器出身でよく分からないので」という理由から、スケール5つくらい書いてあるA4の紙だけを渡され、1年間それだけを練習していた子もいます。しかも1本指で。

 こうした実情を踏まえ、「何とかしたい」と考案したのがこの教則本。生徒たちから「どのようにすれば読みやすいか」そしてプロの奏者たちから独自の練習法を教わり、2年間かけて執筆しました。

では、この教則本の「売り」を説明したいと思います。

①何よりも分かりやすい、動画解説のDVD付
②弦楽器の知識がない顧問の先生でも生徒の進度が分かる練習チェック表
③写真やイラストをたくさん使用する事で分かりやすく伝える
④オーケストラスタディを取り上げている
⑤これまでに無かった「弓順の決め方」を掲載
⑥連続写真で「良くない弾き方」を分かりやすく解説
⑦ソロコンテスト用にカプッツィの協奏曲の楽譜と演奏付

①何よりも分かりやすい、動画解説のDVD付

 やはり文字だけで伝えるというのは限界があります。ですから、実際にDVDを見て指や腕の動きを確認して貰えるというのは大きいと思います。

②弦楽器の知識がない顧問の先生でも生徒の進度が分かる練習チェック表

 吹奏楽部の顧問の先生は、金管楽器やピアノ、声楽の先生が多いです。なぜか弦楽器出身をあまり見かけません。学校ですから、中には楽譜も読めない英語の先生が顧問をやらなければいけない、なんて事もあります。
 そうすると「私は弦楽器の事は分からないから・・・」という事で、適当な教則本を与えて「勝手にやっといて」というケースが目立ちます。
 この本には、そんな弦楽器の知識がない先生でも、生徒の進度をしっかりチェック出来る表をつけました。正しく弾けているかの判断基準がどのページに書いてあるか記してありますから、先生も勉強出来るようになっています。忙しい顧問の先生からしたら「余計な事を」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、「コントラバスだけが放置」という実態を多く見てきたので、「教則本くらい読んで勉強出来るでしょ」というのが僕の本音です。

③写真やイラストをたくさん使用する事で分かりやすく伝える

 分かりやすく、というのは今回気を遣いました。生徒たちが「音符や文字がぎっしり詰まっていると、そもそも読む気にならない」と言うのです。
 ですから、イラストや写真をたくさん使う事にしましたし、文字も大きめ、そして各ポジション毎の練習曲もたくさん詰め込むのではなく、少し難易度高めのものを何度もやってもらう、という方針にしました。

④オーケストラスタディを取り上げている

 正直、吹奏楽の曲のコントラバスパートは凄く簡単か、またはとてつもなく難易度が高いものの両極端です。そして吹奏楽部の生徒さんたちは、オーケストラの曲をあまり聴かない。
 そこで、各ポジションの練習を終える毎に、そのポジションで弾けるオーケストラの曲を入れる事にしました。
 「コントラバスは本来オーケストラではこんな難しいけれどカッコいい曲を演奏するんだよ」というメッセージを込めたつもりです。これをきっかけに、その交響曲を聴くようになってくれたら嬉しいなと思って居ます。

⑤これまでに無かった「弓順の決め方」を掲載

 吹奏楽部のコンクールでよく見かけるのが、強拍や弱拍、そしてフレーズなど一切無視のボウイング。確かに、プロの世界でも弓順の付け方に絶対はありませんが、「この音符はこう」という最低限の暗黙の了解はあります。この教則本では、その最低限のルールを解説してみました。

⑥連続写真で「良くない弾き方」を分かりやすく解説

 これも「分かりやすく」を考えた結果です。いろんな教則本に「こうしてはいけません」と書いてあるのですが、「何がどういけないのか」を伝えやすくしたいと考え、昔よく読んでいた週刊ベースボールという雑誌に、野球選手のバッティングの連続写真が載っていたのを思い出して弓の使い方に取り入れてみました。

⑦ソロコンテスト用にカプッツィの協奏曲の楽譜と演奏付

 吹奏楽部のレッスンをしていると、「ソロコンテストに出たいのですが、何の曲を弾けば良いですか」という質問をよく受けます。
 そこで私は、「少しでも上に行きたければカプッツィの協奏曲、とりあえず出るだけで良いなら何でもいい」と答えます。
 この教則本では、そのカプッツィの協奏曲第1楽章の楽譜にボウイング、フィンガリングをつけた楽譜を付録とし、私の演奏をDVDに収録しています。

 以上のように「若い人でも何とか分かりやすく」をテーマに出来上がったのがこの教則本です。
 執筆にあたってプロのオーケストラの友人たちにいろいろ話を聞いて、「右手だけの、開放弦だけの練習をたくさん入れて欲しい」などの要望を取り入れ、さらに彼らがレッスンで使っている練習法もいくつか掲載させて頂いています。

 これは本当に生徒さんの事を考えて書いた本です、コントラバスをどう教えたら良いか、何を練習したら良いか悩んだら、まず手に取って頂ければと思います。少しでもコントラバスの技術が上がり、演奏を楽しいと思うようになってくれたら、それが一番の喜びです。
 
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