【メンバー紹介 #3】データクレンジングであらゆる企業の業務効率化に貢献。業界最速上場を果たした事業支援カンパニーの野望:CEO
「データクレンジング」を武器に、業界内で確固たる地位を築いてきたダブルスタンダード。
これまで多くのお客様のビジネス課題を解決してきましたが、その裏にはどんな想いが隠されているのでしょうか。
そこで今回は、立ち上げメンバー兼代表取締役の清水さんに、ダブルスタンダードの創業背景や今後の展望を聞いてみました。
30歳で未経験からシステムエンジニアへ
ーー清水社長のこれまでの経歴を教えてください。
大学卒業後は積水ハウス株式会社に新卒入社し、戸建ての営業に従事しました。その後、法人営業にもチャレンジしたいと考え、アートコーポレーション株式会社へ転職。6年ほどの個人・法人営業を通じて、「お客様が本当に求めているものは何か」を考えるクセが身についたと思います。
営業の仕事に面白みを感じつつも、時代がITに振り切って技術革新が日々進む中で、ITの知見がないことへの危機感を覚えて...。
そこで、30歳で未経験ながらシステムエンジニアに転職しました。10代20代の人たちに混じり初心者からのスタートでしたが、持ち前の負けず嫌い精神で「若手に負けていられない」と必死に学びましたね。
ーー未経験でのエンジニア転職だったのですね。入社後はどのような業務を経験されましたか?
SESとしてお客様先に常駐し、プログラミングやシステムの設計などを担当しました。
いくつかのプロジェクトを経験するうちに、単に言われたものを作るのではなく、「お客様がなぜそのシステムを作ろうと思ったのか」「システムを通して何を実現したいのか」をヒアリングし、システムコンサルティングのような形でのご支援もできるようになったんです。
これは営業経験がある自分だからこその価値提供ですし、IT業界に踏み出して本当に良かったと思いました。
ーーその後、ダブルスタンダード創業者の中島と出会ったのですね。
はい。「システム開発をするなら、自社サービスを使ってソリューション解決ができる会社に転職したい」と思い、中島が創業したSEOの会社に入社したんです。
入社当初はいちエンジニアということもあり中島との接点はほぼなかったのですが、3年ほど経た後、中島とも一緒に仕事をする機会が増えていきました。
ーーそこからダブルスタンダードの創業に至ると。
そうですね。当時、担当していたお客様から「ビッグデータ」に関するお問合せが増えてきて、これをビジネスの主力にしたらどうかという案が社内からあがっていたんです。実際2012年ごろから、業界的にも「ビッグデータ」に大きな注目が集まっていました。
そこで中島から「一緒にやらないか?」と声がかかり、ダブルスタンダードの立ち上げに関わることに。そして2014年、代表に就任しました。
「データクレンジング」で業界をリード
ーー創業当時、会社として掲げていた目標は何でしたか?
「データを綺麗にすること(=データクレンジング)」に特化し、ビジネス展開することを目標にしていました。
そもそもビッグデータには「データが汚いから分析や活用がしにくい」という課題があって。これを解決することに勝機を見出したんです。
また当時、他社では「データ分析」などに注力することが多く、「データクレンジング」のようなニッチな領域はブルーオーシャン市場であると確信しました。
そうした背景から「データクレンジング」を極めて最速上場を狙っていこうと決めたんです。
ーー「データクレンジング」に他社が参入できなかった背景をどのように考えていますか?
「データクレンジング」では以下の2つが肝になるのですが、この技術は容易に実現できるものではありません。
1つの情報ソースに対してデータを綺麗にすることは比較的簡単なのですが、「汎用性」と「自動化」を極めるのは至難の技。どんなに優秀なPythonエンジニアやデータサイエンティストでも難しいと言われています。
というのも、データにはそれぞれクセがあるのですが、このクセを見極めて標準化するには、たくさんのデータに触れる機会が必要だからです。
一方ダブルスタンダードでは、創業当初から色々なデータを徐々に取り扱っていたので、人材や金融など業界や領域を問わず、「データを綺麗にする」ための共通基盤を早期に作ることができました。
特に、領域を超えても共通で使える「データクレンジング」のロジックを見つけたことが大きかったと感じます。このロジックをライブラリ化することで、異なる領域のデータを扱う際にも、ライブラリから応用できるわけです。
ーー「データクレンジング」を強みとするダブルスタンダードですが、業界内でのポジショニングについてどう考えますか?
データの「収集」「加工」といった、データ事業において最初の工程を担う数少ない会社だと自負しています。
すでにあるデータを綺麗にしたり足りないデータを収集したり、一通り使用可能な状態にして初めて「データが揃っている」と言えるでしょう。
データが不揃いだと必然的に分析の精度も下がってしまうので、「収集」「加工」は一番初めの非常に重要な工程です。これができる会社は、業界内でも限られています。
「非常識」を「常識」に変えていく
ーー「ダブルスタンダード」という社名の由来を教えてください。
「常識と非常識から世に有益な新しい情報をつくる」という想いが込められています。
昔はWebで買いものをするなんてあり得なかった時代でしたが、今では当たり前のことですよね。このように「当たり前ではない=非常識」と思われていることでも、「当たり前=常識」になる世の中が来ると考えています。
そこで「非常識を常識に変えていくぞ!」という志を胸に、ダブルスタンダードという社名にしました。
ーー清水社長は社内でも「非常識を常識に変えていく」をよくお話しされていますよね。
そうですね。データ収集や運用作業一つとっても、「今の時代にそのやり方は正しいのか」「もっと安定的に運用する方法があるのでは」と、社内では日々意見が飛び交っています。
こうした社員の工夫を見ると、私のメッセージがちゃんと届いているなと実感しますね。
ーー他にも「相手の立場で物ごとを考える」というメッセージも印象的です。
これは、社内外どちらにも通じる言葉ですね。
お客様に対しては、言われたことをただ行うのではなく「お客様がなぜそう言ったのか」を理解するために、お客様の立場で考えて欲しい。
一方で対社内においては、一緒に働くメンバーへの配慮を忘れないで欲しい。そうすることで、みんなが気持ちよく働けますから。
業務のデジタル化で人手不足を解決
ーー今後の事業展望を教えてください。
「データクレンジング」とそれによる「お客様の業務改善」を両輪で回していきたいと考えます。
事業を進めていく中で、「データクレンジング」はデータを綺麗にすることに加え、「お客様の業務改善」にもつながる技術であると気づきました。
加えてビッグデータ市場内では、近年「DX」がトレンドになっていますが、これはデジタル化と業務改善の融合によって捉えられることが多いと感じています。
こうした背景から、ダブルスタンダードとしても「データクレンジング」のみを掲げていくのではなく、あらゆる業務をデジタル化し「お客様の業務改善」に貢献していきたいですね。
そのための課題として、R&D(※1)を通じたテクノロジー強化が挙げられるでしょう。例えば「データクレンジング」にAIを活用することで、これまで属人化していた業務をより効率化できればと考えています。
ーー具体的に考えている業務改善の支援例を教えてください。
2019年に開始した、株式会社SBIネオモバイル証券様の事例が挙げられます。
同社ではこれまで、人による確認作業が業務の大半を占めていたのですが、弊社が開発した『人工知能(AI)搭載型OCR(光学式文字読取システム)(※2)』の導入によって、本人確認書類の入力作業等の業務工数を大幅に削減できました。
こうした「デジタルを介した業務改善」需要は、コロナ禍でのDX推進の動きもあり、確実に伸びていると感じます。
そのため金融業界に限らず、人手不足が社会課題になる中で「人が無駄な仕事をしなくていい」ソリューションを提案していきたいです。
ーー事業展開を進める上で、どんな方に仲間になっていただきたいですか?
正直、最初のスキルセットはこだわりません。実際に既存の社員でも「データクレンジング」の経験者は1人もおらず、今までの知識やスキルを応用することで業務を行っています。
スキルセットよりも、人柄やコミュニケーション力などこれまでの人生で培ってきたものを重要視していますね。
ですので、色々な方にご応募いただきたいですし、一緒になってさらに会社を成長させていきたいと考えています。
ーー入社を検討されている方に向けて、ダブルスタンダードで働く魅力を教えてください。
大きく2つあるのですが、1つは大手企業の経営者の方々と関われること。
これは、ダブルスタンダードがプライム案件を手がけているからこそだと思います。経営層の方々と一緒に仕事ができるので、多くの刺激を感じられ、個人のスキル向上にもつながるのではと考えます。
2つ目は、目標達成するまでの過程を問わない風土です。最終的なアウトプットを重視するため、ゴールに向かうまでのやり方は一人ひとりにお任せしています。
とにかく裁量権が大きく自由度が高い会社で、自分が培ってきた経験を活かして、昇給を重ねている社員が多いと思います。年功序列ではなく実力主義の社風ですね。
とはいえ、分からないことを質問しやすい環境・雰囲気もあるので、少しでも「ビッグデータ」や「AI」に関心がある方は、気負いせず飛び込んでいただきたいです。
ーー清水社長ありがとうございました!
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