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AKB48 60thシングル「久しぶりのリップグロス」ダブツリ風に全曲解説してみた

えっ... 今更...? とか言わない。いいね?

ということで第2回はAKB48の60枚目シングル「久しぶりのリップグロス」に収録されている楽曲のダブルツリー風の解説記事となります。どうぞごゆっくり。

はじめに


CDを全種類買ってプレイヤーで聴くようなことをしなくても、月額1000円ちょい払えば全楽曲聴けちゃうんだから便利な世の中ですよね。僕がAKBに狂ってた頃はサブスクなんてなかったぞ(老害)

前作「元カレです」から約4ヶ月ぶりのリリースとなった今作品、表題曲のセンターは千葉恵里(ちば・えりぃ)が務めました。
Billboard JAPANの週間シングルチャートでは約43万枚を売り上げ1位を獲得。コロナ禍以前の勢いこそ無いものの、それでも6桁枚数売り上げる一流アイドルの意地を見せつけた形になりました。

以下、楽曲の解説です。

①久しぶりのリップグロス

表題曲。イントロを数秒聴いてもらえば分かる通り、サウンドが完全に"あの頃"のAKBです。
だけど「ポニーテールとシュシュ」や「Everyday、カチューシャ」、「真夏のSounds Good!」に似てるかと言われるとそうでもない。"今"のAKBとうまい具合に融合されているのが分かりますね。
曲調はポップですが歌詞は涙が出そうなほど切ないです。「元カノに呼び出され結婚することを告げられる『僕』。『僕』は祝福こそするものの、昔の恋愛や元カノとの口付けを忘れられない。久しぶりのリップグロスが輝く唇が、すぐそこにあるから...」...と筆者は捉えていますが、秋おじの考えることはぶっ飛んでるので真相は藪の中。
ちなみに筆者は今作の中で1番地味な曲だと思ってます。何故かって? この後を読んでもらったら分かりますよ。

②Sugar Night

全Typeに収録されている「SHOW ROOM選抜」による楽曲。センターは本田仁美。
日テレの音楽番組「MUSIC BLOOD」では「現代の総選挙」なんて表現されていましたが、的を射てるなと思います。センターに本田仁美、その下に山根涼羽や大西桃香などが入ってくるあたり、ファン人気が反映されていますよね。
サウンドや歌詞はいかにも48といった感じ。SHOW ROOMを見ながらアイドルを応援するファンの気持ちを描いているような気がします。個々にソロパートが振り分けられており、Aメロでそれぞれ2回歌います。歌唱力の高い小田えりな、可愛らしい澄んだ声で歌う山根涼羽あたりが個人的オススメポイント。
個人的には表題曲よりずっと好きです。ノリがいいですからね。

③Wonderful Love

Type-Aに収録されている17期生による楽曲。センターは佐藤綺星と水島美結。
佐藤綺星(さとう・あいり)はチーム4の佐藤妃星(さとう・きあら)の妹。姉に似てとても美人。
水島美結は北海道・函館市出身の地方メンバー。個人的には同郷なのでめちゃくちゃ推してます!
楽曲そのものはミディアムテンポでとても可愛らしい曲です。ファンを恋人に見立てている歌詞なのかな?という感じがしますが、あんまり考察しすぎるのも野暮なので自重します。
無論17期生初の楽曲となるわけですが、非常に完成度が高いなと。今後が楽しみ。

④わがままメタバース

Type-Bに収録されている「AKB48 SURREAL」による楽曲。センターは「SURRY」こと徳永羚海。
現実と仮想現実(メタバース)を混合させたユニットのデビュー曲的位置付けの楽曲。無論歌詞もバーチャルを意識したものになっています。
小栗有以、倉野尾成美、下尾みう、千葉恵里、山内瑞葵という主力メンバーがリアルで、徳永を模したキャラクターがバーチャルでパフォーマンスするという形になっていますが、これまた味があっていいんですよね。(そこ、グリーンバックに踊るのダサいとか言わない。)
あと振り付けが可愛いです。簡単すぎず難しすぎず。
48グループにありそうでなかったテクノ調に仕上がっています。Perfumeが歌ったらバカ売れしそう。

⑤マジか

Type-Cに収録されている「2nd Generation」による楽曲。センターは坂川陽香(さかがわ・ひゆか まず初見じゃ無理ですね)。
今作の中で筆者が一番推している曲です。
一曲通してジャズテイストに仕上がっているため、アイドルソングとは思えない重厚感がある...のですが、歌詞がちょっと不釣り合いなんですよね。
まぁ一言で言うと「浮気」の曲です。秋おじの歌詞にしては珍しく考察が容易ですね。
間奏のところで良さげなリズムをバックに語りが入りますが、ここも中々シュールで笑っちゃいます。
ヤングメンバーに歌わせる歌詞にしては中々ドロドロしててドギツイなぁというのも感じますが、それも含めてこの曲は名曲。圧倒的No.1です。

⑥運命の歌

劇場盤に収録されている「1st Generation」の楽曲。センターは先日卒業した武藤十夢。
先程解説した「マジか」は2001年以降生まれのメンバーが歌唱していたのに対し、この曲は2000年以前生まれのメンバーが歌唱。芸歴じゃなくて生まれ年で分けてたんですね、知りませんでした。
歌詞はポジティブに聞こえますが、筆者は少しだけ切なさも感じました。非選抜の悲哀... みたいなものですかね。
サウンドは坂道っぽいアップテンポかつ落ち着きのある器用なものになっています。作曲が「ソンナコトナイヨ」と同じ人ということで、まぁそう感じるのも無理はないですね。

総評

CDを買うともちろん全曲別々に収録されているわけですが、サブスクの「Special Edition」だとEPを聴くように全曲この順番で楽しむことができます。
筆者は音楽にわかなので信頼性はありませんが、アップテンポありミディアムテンポありジャズテイストありでEPとしての完成度が非常に高く、意外と名盤なのでは? と思っています。なんだったらこれでミニアルバム出してほしい。

ここまで来ると、4月26日発売の61枚目シングルも期待してしまいますね。

AKBはレベルの高い合格点を超えるアイドル オールウェイズ出してくれるので。

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