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松田青子 じゃじゃ馬にさせといて を読んだ。

松田青子さんは、TBSラジオのなにかの番組だろうと思って検索した、アトロクじゃなくてACTIONだった。これを聞いた直後に図書館でこの本を借りた。

読み始めるまで、エッセイ集だとは実は知らなかった。ちょうどその前に読んでいたのが林真理子さんのエッセイ集だったので、比較としては良かったけど、すこし構えて読み始めてしまったのは、事実です。

読み始めてしばらくしてから気づき、最終的に残った違和感は「なんで日本のコンテンツに対して触れられていないんだろう?」という点だけだった。正確には少女革命ウテナに触れている箇所が1つあり、自分はタイトルしか知らなかったので、見てみようとは思った。

とはいえ、このエッセイのコンセプト、もしくは連載が載っているエル・ジャポンのコンセプト、単純に作者さんの琴線に触れるものが無いということかもしれないけど、映画・ドラマ・アニメ・マンガどれも登場しなかった。上でリンクしたTBSラジオの記事をみると、欅坂46のことに触れているから、全く日本のコンテンツに触れていないということでなさそう。別の場所では書かれていたりするのかな。

私自身は、作者の方から見れば、日本の男性特権に無自覚なおじさんだろう。実際に読もうと思ったのも、どういうこと(主張?)が書かれているんだろうと思ったからです。読んでいて、分かるものとか、んん?って思うこととか、色々あった。でも、先程の少女革命ウテナだったり、ゴーストバスターズのリブート作品、エクス・マキナ、インターシップ、マイ・インターン、タレンタイム、ブルックリン・ナイン-ナイン、というように、いくつか見てみようと思った作品があった。まずは、作品の存在を知ることができたから、良かったかな。

んん?って思ったことと、その「無自覚なおじさん」というところが繋がるかもしれないが、自分がその視点で注視していないと拾わないことってのはやっぱり多いなとも思った。「好き、に性別は関係ない」という回の書き出しで、ロボットや怪獣などが出てくるSF作品が大ヒットした時に、女性ファンが多く見に来ていると、それを批判する男性が出てくると。実際にいるんだろうけど、自分の視点だとあまりそういう情報が引っかかって来ないんだよね。いや、残念な主張は引っかかっているのかもしれない、その時に「あぁ、また残念な感じだ」でさっさと気持ちの中で終わりにして、褒めている方に向いてしまって、怒りの熱量が低いかもしれない。その辺が無自覚ってことかもしれないな。

それはともかく、「好き」に性別は関係ないというのはその通りだと思う。たまたまだけど、今「トクサツガガガ」というマンガを読んでいる。これがまさに特撮ヒーローが好きな女性が主人公。それ以外の登場人物も「好き」がうまく主張できずに、生きづらさを抱えていたりする。なんか通じるものはあるかな。

今回はエッセイだったので、小説も読んでみよう。そして、色んな作品を好きに見よう。

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