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Change! 曽田正人 読み直してみた。

曽田正人さんのめ組の大吾が、月刊少年マガジンで続編が始まります。

『capeta』『Change!』の曽田正人、帰還!!
10/6発売「月刊少年マガジン11月号」にて表紙&巻頭カラー&超ボリューム119Pでおくる超大型新連載は、『め組の大吾 救国のオレンジ』!!!!

ということで、ファンとしては嬉しいのですが、自分の中でちょっと前までやっていた、Change!について始まる前に書いておこうと思います。

ちょっと前置き

上記にもある、capeta、それから昴・Moon、シャカリキと、曽田先生の作品は好きです。よく言われているように「天才の主人公を描くと最高!」という感じです。昴・Moonについては、以前に感想も書いたことがある。

capetaも大好きな作品で、自分の中である種の仕事への取り組み方とかで感銘を受けた作品でもあります。人生での好きな漫画作品をいくつか挙げるなら必ず入る作品。なので、月刊少年マガジン(以下、月マガ)で新作、Change!が始まるのは嬉しかった。たぶん、月マガの(Kindleで)購読を復活させたのはChange!がきっかけだったはず。

ラップとの相性について

作品が始まって、女子高生のラップバトルであると。へぇと思いながら、ぼんやりとした不安がありました。それは自分の問題なのですが、ラップの曲は好きだけど、ラップの歌詞に感銘を受けているわけではない問題です。そう、ちょっと前に記事でも書いた「音楽を聞いていると歌詞が全然耳に残らない」というやつです。

そんな自分なので、作品楽しめるかなぁという不安はありました。だから、これ以降感想については、作品がどうのこうのというよりも、単にこんな自分だから楽しめなかったっていうだけかもしれません。あまり肯定的な感想ではないので、不快に思う方もいるかと思います。個人の感想なので、他の方は異論はあると思いますし、それは尊重します。

最初から違和感があった。

そんな不安はあったわけですが、それは今にして思えばということで、普通に連載開始は楽しみだったのです。で、実際に開始されたのですが、実は初回から違和感がありました。お嬢様学校に通う主人公去年栞(こぞのしおり)が、同級生(ミキ)のことを心配して、ラップバトルが開催されているクラブに行きます。そこで、その同級生の無茶振りでラップバトルに参戦するのです。で、拙いとはいえ、ラップバトルできてしまうんですよね。これがものすごい違和感でした。

当時毎月の連載を読んでいた違和感だったので、改めて読み直しました。実はハマれなかったので単行本を買っていないので、マンガ喫茶で読みました。読み直してみると、何も知識がない主人公がラップバトルが行われていることを理解して、さらに相手の言葉を引用しているというところまで分かるのです。で、実際にラップバトルもしてしまう。これが作品にいきなり抱いてしまった違和感だったのです。

天才だけどバックグラウンドがある

capeta、昴・Moon、シャカリキは、主人公がなんで天才というか、その世界に踏み込めるのか?というバックグラウンドがまず描かれていたんですよね。幼少期の描いて、なんでそれにのめり込むのか?分かります。め組の大吾も少なめですが、やはり消防士になるのは最初の幼少期の火事がきっかけです。天才ではあるけど、それにのめり込む理由があるから、読んでいて行動が納得できる。

でも、Change!の主人公 去年栞ことしおりんが、なんでいきなりラップバトルが理解できるのか、何も描かれずに始まってしまうんですよね。いや、それが数ページその様子が会って、幼少期編が始まるとかじゃなかったのです。だからなんだか良く分からないけど、天才なのか?っていう感じでした。

最初にバックグラウンドの一部が語られるのは、3巻かな。クラブでのラップバトルの様子が動画で公開されていて、それを先生に見つかります。そこで主人公が、和歌の名家去年家の跡取りと分かります。その父親は4巻で出てきて、親子の会話で和歌のやり取りをします。ここまで来て、やっと主人公に素養があると分かるんです。で、和歌は万葉集ですでに、即興でのバトルをやっていたと説明します。

漫画の面白さ

そりゃ、主人公もちゃんとラップの勉強をしてというのは描かれているわけで、そもそもはラップバトルがマンガとしてのメインなわけです。だから、そういうバックグラウンドがマンガの面白さということではないと思います。

でも、自分にはそれが主人公がラップにハマっていく根拠に欠けたんです。で、3巻、4巻と結構先に進んでからバックグラウンドの話になってそれが連載当時、結構唐突に思えたんです。それがChange!にハマれなかったようそなんだろうな。

もちろん、最初に書いたとおり、歌詞に興味が持てないから、音ではなく文字であるラップにはまらなかったという理由のほうが大きいかもしれません。ここまで書いたのは、改めて自分で思っていたバックグラウンドがしばらく経ってから語られたというのを確認したかったという感じです。

め組の大吾も読み直そう

め組の大吾も6巻まで読み直してみた、レスキューに挑戦する手前までです。なんだろうなぁ、こっちは主人公の超人的な直感を受け入れてしまうんだよな。それこそ都合が良いとも言えるのに。でも、これは続きが読みたくなる面白さなんだよなぁ。謎だ。

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続編開始前に、電子書籍が安く買えたりするかなってちょっと思ったけど、前のは小学館で、今回は講談社だから無理かな。

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