映画 地獄の花園 感想
やっぱりどうしても見たくて、あんまり大きい声では言えない(言えない理由は察してください)のですが、見てきました。結論、「もう一回映画館で見ようかな」「本編も良いが、メイキングを見てみたいから、円盤にそれが付くなら買うか?」って久しぶりに思う映画でした。ということで、地獄の花園の感想です。
一応、ネタバレはしないですが、スクロール兼ねて写真を貼っておく。
本編冒頭ノーカット8分は個人的には止めて正解
先にこれを書いておこう。自分としては冒頭8分は止めて良かった。予告動画で楽しみだった自分としては、「おおっと、そう始まるのか」っていう内容だった。これを見ても評価はそこまで変わらないけど、やっぱり見ないほうが楽しみが増えると思う。
実際そのYouTubeのコメントを見ると、他の映画でも冒頭公開やってほしいっていう人もいるから、映画の見方って人それぞれだなぁとは思うけど。ま、自分としては冒頭ノーカットは見ないほうがオススメ。
予告動画詐欺ではなかった
地獄の花園を見る前に一番不安だったのは、キャラが強いから、予告動画以上の物があるかどうかということ。実際観てみると、予告動画だけみると思う想定が、映画の中だとちょっと違うニュアンスになっていた。「お、そういうことか」と。
下手すると、予告動画で見ていたシーンが実際の映画では無かったり、予告動画以上のものが本編無い映画も正直ありますが、今回はそんなことはなかった。
もちろん、本編を見終わった今、確かに予測できる人はできるんだろうなぁとは思います。ある意味王道のストーリーではあるから。
脚本と映像がハマった
その王道のストーリーは、バカリズムさんが作られている。すでに、ドラマの脚本とかやられていて、評価も高いのはうなずけます。タクシーのやつとか、何話か見たけど、結構好きだった。やっぱり、映画やドラマは脚本だよなぁと思う。
王道のストーリーを、上手いことアレンジしている。その辺がお笑い芸人さんでもあるので、バランスが良かった。そして、それが映像のかっこよさとうまくハマった。関和亮監督が、PerfumeとかのMVを作られていたというのも大きいよね。
予告とかでもある通り、喧嘩のシーンがあるわけです。で、印象的だったのは割と「割り切ったアクションシーン」だったと思うこと。本当に格闘技術を学んだ方とか、日々のトレーニングでしっかり体ができている人のアクションシーンは、それはそれでかっこいいし、すごい。でも、この映画はそうではない。多少キャラ重視なところはある。じゃぁどうするってことです。
もちろん演じている役者さんもしっかりやっていますけど、長くやっていない。それが上手いし、この映画ではいいバランスだったと思った。
キャラクターが生きている
以前、残念に思った映画で「そのキャラクターがその世界で生きていない、別の世界の目線でツッコミを入れている」って感じたことがあって、それじゃぁコメディ映画として成立しないと思ったんです。でも、地獄の花園のキャラクターはそれがなかった。
もちろん、映画を見ている人たちは「おいおい」って心のなかで、現実世界で考えると突っ込みますよ。でも、それは見ている側のやることであって、中の人達はその世界が基本で生きていました。だから異違和感を楽しめました。
実際、ヤンキーキャラの人たちは楽しそうだったしね。昔、ジョン・ウー監督作品で「フェイスオフ」っていうのがあって、ジョン・トラボルタと、ニコラス・ケイジのダブル主演のアクション映画がありました。個人的にすごく好きな作品です。
その映画のインタビュー記事だったかな。ジョン・トラボルタもニコラス・ケイジも悪役側を演じているときが楽しそうだった。と読んだ覚えがあります。この地獄の花園も、演じている人たちが楽しそうだったのが良かったです。
娯楽映画である
ああ、そういえば、ちょっとジョン・ウー監督作品を見ている感じもなんかしたな。アクションシーンや、スローモーションとかあったからかな。
なんかメッセージ性の高い、映画賞とかで受賞しそうな映画か?って言うことではないと思います。(メッセージ性は、深読みすればそう取れなくもないけど)
あまりそんな事考えず、シンプルに娯楽映画として楽しむのがいい映画だと思いました。キャスティングがきれいにハマっているので、予告動画見て、面白そうだなって思ったら、ぜひ見に行って欲しい映画でした。予告は、最初の頃のこれくらいが良いかな。
ということで、地獄の花園、オススメです。