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#2 【食の分野で誰かを支えたい】高橋(根本)侑実選手の紹介

【プロフィール】


第2回は千葉スピリッツの高橋(旧姓:根本)侑実選手を取材しました!

ぜひ最後までご覧ください!



【ただ走ることが好き!】


「走ることが好き」

これは陸上をはじめた小学生の頃から今もずっと変わらないという高橋選手。

現在も長く競技を続けてこれている理由は単純に走ることそのものが好きだから。

記録や順位というよりも、速くなっていくこと自体が楽しく、走ることで見えていく景色が好きだった。



【小説『ららのいた夏』に影響を受ける】


高橋選手には大好きな小説がある。

『ららのいた夏』という神奈川県の逗子・鎌倉を舞台にした、走ることが心の底から好きな少女を描いた小説だ。

主人公ららは走るのが得意で先生に部活に誘われるのだが、「走るのは好きだけれど部活には向かない好きだと思う。」と答える。

ららの考え方が自分の陸上に対する価値観と一致。

部活を引退しても1人で競技を続けてこられているのには確固たる自分の軸があるからなのであろう。

小学校の卒業文集にも「将来は先生になりたい。ただし、走ることは続けて!」と書いてあるという。



【駅伝も競歩も】


小4から中学までは1500mを中心に長距離をやっていたが、高校に入学後筋力づくりとして顧問の先生に勧められて競歩もやることに。

顧問の先生は短距離が専門であったため、競歩の練習は土日に成田で行われている競歩の合同練習会に参加して力をつけていった。

平日は長距離、土日は競歩という流れで長距離と競歩を両立した。

駅伝のメンバーが組める高校に行きたいという理由で地元の高校ではなく佐原高校を選んだほど駅伝が好き。

長距離や駅伝では県大会よりも上の大会に行くことは難しかったが、長距離も競歩も両方やってよかったという。


競歩では全国インターハイに出場


【体調不良で苦しんだ大学時代】

大学2、3年時は、体の変化に順応できず、間違ったウエイトコントロールや、計画性のない無理な練習により体調を崩して競技を中断することもあった。

その頃は肉体的にも精神的にもボロボロで本当に苦しんだそうだ。

だからこそ、「これからの若い選手には単に痩せれば速くなるという考えで過度な減量に励むのではなく、長い目で自分を大切にしてほしい」という。



【印象深く残った4年時の千葉県選手権】

いいタイムが出せたわけではなかったが、大学4年時の千葉県選手権は思い出深い大会だった。

理由は長い体調不良から抜け出してまた楽しく競技ができるようになったからだ。

また、現在.walkで同じチームでもある吉住選手と初めて話したのもこの大会であった。

「吉住選手が楽しそうにゴールに飛び込んでくる姿や、明るい表情をはっきりと覚えていて、こちらも元気をもらえたし、陸上を始めた頃の気持ちを思い出せた」そうだ。


左が吉住選手で右が高橋選手


【再び競歩をやろうと思った理由】


大学を卒業してからは陸上と離れた生活を送っていた。

しかし、保育関係の仕事をする中でまた競歩に挑戦してみようかなと思うように。

子どもたちに「夢を追っていく過程」や「大人になっていくことは楽しいんだよ」ということを先生として直接伝えたかったから。

子どもの中には大人になることに希望がもてず夢をあきらめてしまう子もいるようで、そんな子に自分自身が仕事も競歩も頑張ることで何か伝えたい!

それが復帰のきっかけだった。

保護者から「仕事と競技を両立している姿を子どもに見せてくれてありがとう」と言われたり、「いつか大会を見に行きたい」と言われたりした時は本当に嬉しかったという。

また、競技生活を大学時代の苦い思い出で終わらせるのではなく、よい記憶で思い出を上書きしたかったことも復帰した理由だった。



【SNE Athletes】

社会人になってからは結果ばかりを追うのではなく、前提として楽しくやることを重視。

現在はSNE Athletesという神奈川県で陸協登録をしている競歩チームに所属している。(詳細はSNE Athletesのブログを見てね↓)

学生までの部活とは違い、「こんな世界もあるのか、一緒にやってみたい」とわくわくした。

SNEのメンバーは本当に競歩が大好きで楽しくやっていて、共通の価値観の人たちと一緒に競歩ができていることにすごく感謝しているという。



【今後の目標】

子どもの頃から走ることと同じくらい大好きな料理に今は力を注いでいる。

『ナディア』というレシピサイトにオリジナルのレシピを考案して投稿をしている。

高橋選手が考案したレシピはこちらか見てね↓

自分自身が体調を崩して苦しんだ経験もあるからこそ、「食べることの大切さ」や「食事を楽しむ」ことを人に伝えていきたいという。

「いつか食の分野で直接誰かの支えや楽しみになれるよう頑張りたい。」と熱く語っていた。



【その他質問コーナー】


Q.東京学芸大学を選んだ理由は?

A.栄養学を学びたいという強い思いもあり、部活環境の整っている学芸大とどちらに行くかはかなり迷った。
悩んだ末に大学でも駅伝がしたいという思いから、憧れの先輩とチームが組めて競歩との両立もできる学芸大を選んだ。


Q.仕事との両立で工夫していることは?

A.「今までこうしてきたから、こうしなきゃ」とは思わずにやっている。
仕事優先で臨機応変に練習している。時間のなさを逆に楽しむ。
質重視で練習するようにだけ意識している。



【まとめ】

本日は千葉スピリッツの高橋(根本)侑実選手をご紹介してきました。

高橋選手の取材をしていて、競技生活でよかったことも苦しかったことも今に繋げていて今後も長く活躍してほしいなと強く思いました。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

おわり


前回の記事ではヤマガタマカショウズの三澤選手を取材していますので、まだ読んでいない方は併せてご覧ください!






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