先生の話はなぜ長いのか

 先生と名のつく人の話は基本的に長い。しかも、大して面白くもない。

 前に立って話す人というのは、どうしても話が長くなる傾向にあります。聴いている方からすれば、早く終われというのが本音です。支援を要する子であれば、ほぼ話は聞いていません。

先生の話はどうして長くなるのでしょうか。

①伝えたい事がまとまっていない。
 まず、真っ先に考えられるのは、伝えるべき事がまとまっていないということ。話している間に何について話しているのか分からなくなって余計な話をしてしまうというパターンです。あれもこれもと伝えようとして結局何も伝わっていないという状況になってしまいます。聞いている方からすれば「結局何が言いたいの?」という状況になります。

②話型を踏襲していない。
 次のパターンは、話型使って話さないということ。日本語は結論が話の最後に来る文構造です。その為、意識せずに話すと、「〜という事があって、〜となった為、〜とします。」という話し方になります。その為、「何が言いたいねん!」という状況が起こりやすいのです。逆に話がまとまっている人はこの話型をアレンジしつつ、しっかりと踏襲して話しています。最もシンプルなものは、「結論+理由」で話すというものです。話のまとまっている人はこの理由の部分を詳しく話しています。結論が分かっている為、聞き手からすれば、話を聞きやすいのです。

③長く話せば伝わると思っている。
 話を一方的に聞き続けるというのは中々に苦痛です。聞くことを訓練を十分に積んでいるか、よっぽど、興味深い話でない限り、大人で15分、子どもであれば1分聞けるかどうかが限界でしょう。集会で前に立って長く話せば話すほど、よそ見をしたり、手遊びをしている子が多いです。大切なことは言葉にして伝えないといけないのですが、伝えるために言葉を使えば使うほど、伝わらなくなるというジレンマが生じます。特に、熱く語っているとそうなってしまいます。聞き手は「先生!もうわかったから!」といった感じです。

④先生の話は聞くものという前提がある。               

 町のスポーツクラブ等で多いのはこのパターンではないでしょうか。先生の話を聞くのが当たり前、聞いていなければ鉄拳制裁という時代に育った方もいらっしゃいますから、自分の教えられたことをそのまましてしまうというパターンです。そして、こういう人ほど、話が抽象的です。「もっと心を込めて!」「しっかりとせんか!」と、何をどうすればよいかということがわかりにくいのですね。加えて、質問しようものならば、「ちゃんと聞いとけ!」と怒られます。聞き手ファーストではなく、話し手ファーストになっている状態です。

以上です。先生の話は長いということに自戒を込めながら・・・

 

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