卒業式はもっと簡略化しよう。

コロナウイルスの影響で、卒業式が中止になったり、形を変えて実施されました。卒業式は学校行事の中でも一二を争う重要な行事です。長い期間をかけて念には念を入れて準備がされます。

でも、卒業式って本当に今の形じゃないといけないのでしょうか?私はある四つがあれば十分だと思います。

 その前に、卒業式とはそもそも何のためのものかということを確認します。まず、卒業式は子どものための式です。6年生と5年生のための式です。6年生にとっては新たな人生への希望と感謝を再確認する日です。5年生にとっては来年のゴールイメージが明確になること、在校生の代表としての自覚が芽生えることがあります。以前にも書きましたが、学校行事は子どものためにあるべきで、大人の為のものとしてはいけません。

 このように考えると、大人の為になっているものが浮かび上がってきます。

まず、来賓祝辞です。来賓で来ている人たちはほとんど子どもと関わっていない人です。裏で関わっているということであれば、そのまま裏役に徹するべきです。(来賓紹介はあっても良いと思います。その場合、最後にまとめて全員で「おめでとうございます。」で良いと思います。)その6年間で本当に関わっているのは学校の先生で、その代表として校長先生が祝辞を述べるわけです。

後、卒業式は時間が異様に長く感じるのがその特徴です。そのため、長い間座ることを5、6年生は強いられます。5年生に至っては自分の出番までただただ座りっぱなしです。ですので、必ず、「卒業式嫌だなー」から始まります。

次に、過度な服装です。標準服の学校は関係が無いのですが、私服の学校の場合、親が袴姿だったり、綺麗なスーツを着せたりすることがあります。これは、見ていて気付いたのですが、履きなれない、着なれないものを身につけている子どもは、姿勢が崩れます。「姿の勢い」と書いて姿勢と言いますが、どこかフラフラしているように見えます。姿勢ができていない状態で、子どもたちは堂々とした姿を見せることはできません。本当に見るべきは子どもたちの晴れ着姿なのでしょうか。

このようなものを排除していくと、

・国家・校歌斉唱(一応、公的機関の為)

・卒業証書授与

・校長祝辞

・在校生送辞

・卒業生答辞

があれば卒業式としては十分ではないでしょうか。そうすることで、卒業式をもっと短くすることが出来ます。練習時間もたくさん取る必要はありません。余計な部分を指導しなくてよい分、答辞や授与の部分に時間をかけてもよいでしょう。他の楽しい思い出作りに使ってもよいし、学習の積み残しを解消しておいてもよいと思います。


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