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新任の先生におすすめの2冊の本

常に書いていることですが、新任の先生は状況的には最もリスクの高い存在です。能力がない、時間がない、スキルを学ぶ相手がいない、信頼がないの無い無い尽くしの中からスタートします。裸一貫でモンスターのうようよいるフィールドに放り出されるような物です。昔の時代はその中でゆっくりと自分自身の適性を考えたり、試行錯誤したりする時間があったのかもしれません。

でも、今はそのような時代ではありません。新任の先生であっても、ベテランの先生と同じだけの仕事、能力を求められます。非常に厳しい時代と言ってもよいでしょう。場所によっては新任さんの方が、ベテランの先生よりも能力が高い・・・・と言ったことも起きます。

そんな先生の為に、「この2冊だけは読んでおけ!」という本を用意しました。とりあえずはこの2冊さえ読んでおけば一年間の方向性に見通しが立ちます。

授業の腕を上げる法則

 一つ目が向山洋一先生の「授業の腕を上げる法則」です。教師の本質的な仕事は授業です。なぜなら、授業時間こそが子どもに最もアプローチできる時間だからです。

授業の時間が楽しい時間、子どもたちにとって有益なスキルアップの時間になれば、学級は崩れません。

逆に、授業が面白くないと、学習のしんどい子から、どんどんとしんどくなっていき、果ては学級崩壊へとつながります。でも、授業のスキルアップをしていく為の時間も体力も新任の先生にはなかなかありません。

しかし、この本には、

授業の腕を上げていく為の10の方法が書かれています。しかも、この内容はかなり汎用的で、どの教科でも共通して使える方法が書かれているのです。

ここに書いてあることを実践していくだけで、ある程度、授業がスッキリとしてきます。

例えば、「一時一言」という原則があります。指示や発問を出すときには、一つのことだけを言うようにしなさいというものです。机に何も出ていない状態の子どもに、「教科書35Pを開きましょう。」と言ってしまうのは実は指示を二つ出してしまっているのです。

意外とこの辺りができていない人が多いです。中には、

一瞬矛盾しているように感じる原則もありますが、その矛盾に気づけた人は行動できた人です。そして、矛盾点を解消できた人であれば無事に初心者脱出です。

策略-ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術

 二つ目の本は中村健一先生の「策略-ブラック学級づくり 子どもの心を奪う!クラス担任術」です。中村健一先生は山口で現役の教師をされている方です。受け持っているクラスも中々にしんどいクラスが多いのだとか。その為、

この本には教育に関する甘い幻想は一切出てきません。

「しんどい子は見逃す」「新任の先生は生き残っていたら御の字」「悪いことをしたから叱るのではなく、〆時だから叱る」等々、学級を経営していく上での様々な策略を惜しみなく教えてくれます。特に、まあ、何とかなるだろうと高を括っている人は必ず一度読んで、自分の身を引き締めましょう。

そして、何よりこの二冊はそれほど分量があるわけでもありません。また、実践的な記録も含めて書かれているので、非常に分かりやすく読むことが出来ます。

そして、何よりも、この二冊を読むことで、学級を経営していく為の指針を得ることができるというのが最も大きなメリットでしょう。

教育はそもそもが答えがどこにあるかわからない世界です。そんな中でもまずは当たりをつけることが重要です。新任の先生方にはぜひ、この本を読んで、日々の学級経営を少しでも楽にしてほしいと思います。

以上です。

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