一読総合法以外の道徳の授業
道徳科の授業法の定番と言えば、一読総合法です。
昔は一読四分進法と呼ばれていました。
要は、今ある読み物教材の特性を活かした授業の進め方です。基本的にどの教科書教材もこの進め方に準拠したものになっています。いわゆる道徳の授業というとこの方法が真っ先に考えられます。
授業としては、
①価値や資料への導入(経験や価値のイメージを問います。)
②先生の範読
③物語の起・承・転・結ごとに一つずつの発問
④自分の生活の振り返り
⑤先生からの説話
といった流れです。
現在の授業も、読み物を使うものの多くは一読四分進法の発展改良型と考えることが出来ます。
この流れの中で、機械的に「どんな気持ちですか?」と問い続けられると、面白くない授業、分かりきったことを言わせるだけの授業ということになります。
以前、僕が書いた教材研究で明らかにすることや、最も簡単な道徳授業の上達法法はこの一読総合法に則った方法です。
役割演技や問題解決的学習というのも、一読総合法の中での手段ということになります。
教科書教材もこの方法にマッチするように書かれていることが多いです。
では、他にどのような道徳科の授業方法があるのか紹介します。
大きく分けて5つです。
・モラルジレンマ
・価値の明確化
・モラルスキルトレーニング
・構成的グループエンカウンター
・哲学科
です。
大きく分けてもこれだけの方法が実はあります。おそらくここからさらに細かく細分化されて様々な教育方法が考えられることでしょう。
次回からはそれぞれの方法について簡単に解説していきます。
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