劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン サウンドトラック track30-35を妄想しながらどっぷり聴いた（ネタバレあり）
前置き
・初投稿です。不慣れ多いです。よろしくお願い致します。
・画像引用は 公式Twitter配信をお借りしています。
・間違ってたらごめんなさい：絵の場所（絵コンテがない）、用語、英語訳、耳コピ楽譜、もちろん分析も。m(_ _)m
・ライナーノーツ、公式挨拶諸々、基本引用ゼロです。聴こえたがままに。
・参照音源としてiTunesリンクをはりましたが、抜粋プレビューなのでサウンドトラックに準拠した時刻表記とは乖離します。フルサイズ・円盤を購入お願いします。
・2021/08/30 公式Twitterのオーケストラコンサート配信から画像引用追加
30 Violet's Final Letter （ヴァイオレットの最後の手紙）
イ長調 A-major
フランス語で 愛はAmour。
ジルベールはGilbertのフランス語読み。 これで、今の彼に伝わる。彼をG#-minor（英）：Gis-mall（独）：苦悩のギルベルトの調：から引き上げる。あとたった半音されど大きな半音。
小咄。愛Amourの名を冠した楽器はいろいろあったらしいが、現代ではオーボエ・ダ・モーレ（英/独 oboe d'amore、仏 hautbois d'amour）が有名。普通のオーボエは「ド：C」を基準としているのに対し、この楽器は「ラ：A」を基準にしている：少し音域が低い。ちなみに、郷愁・懐古として述べたイングリッシュホルンはさらに低い「ファ：F」が基準：クラシック音楽だと新世界交響曲が有名。
0:00：たーらー・・たーらーーらー を「たーら、たーらーらー」つなげると Innocence（純心） っぽく聴こえる、あれもイ長調 A-major。
0:41：そっと暖かいホルンの旋律は、外伝の A new Era Begins「新しい時代が始まる」からの引用・
1:04：一瞬休止の後、バイオリン木管楽器に One Last Message 第1旋律の変形長調版。感無量・万感の旋律。こみあげるものがある。
1:38：女性コーラスに One Last Message 第3旋律。やばいっしょ・・・
はい、譜面作ってツイートしてました（2020年10月9日）
劇場版 #ヴァイオレット・エヴァガーデン
— Dotera (@OZ5sZYMdIA3grjt) October 9, 2020
TV劇伴 One Last Message の旋律は、いいところ あの場面で イ長調：A-majorで現れます。Aはフランス語の愛：Amour(アムール)、日本語で「あ」 ありがとう・あいしてる・あなた、の頭文字。
つながった先には。
うろ覚えの耳コピにて。
要約：サントラ早よ！ pic.twitter.com/05NDPVqhVm
atacca（切れ目なく次へ）で track 31 みちしるべ Movie Version へつながる。ただしサウンドトラックはtrack間が分割されているので、本trackが終わりそうになったら次のtrackへ。カウンタで合わせるなら 2:10が見えたら「次トラックへ」を手動操作。聴いて合わせるなら、最後の小節の「ラ↑ラ シ ミ・・」とアルペジオ上昇音形の「ミ」を起点に 予備拍2つでみちしぶべの頭拍になる（だいたい）ので、ミの音に到達して1拍経ったら「次トラックへ」を手動操作。
31 みちしるべ Movie Version
イ長調 A-major
0:00：ピアノソロはTVシリーズ用流用ではなく取り直し。よりシックな感じ。
1:50：バイオリン木管楽器に One Last Message 第1旋律の変形長調版。感無量・万感の旋律。私がボロ泣きする瞬間。それまで低音楽器は音を伸ばして支えていたが、とうとうリズムを刻みだす、ものすごい推進力を生む。
2:01：ファンファーレ音形に続き トランペットの高音が、ほんとうにこの作品では珍しく大見得を切ってクレッシェンドで目立つ。夕日が沈む瞬間の一瞬のきらめきのよう。もちろんその音は 「ラ：A：Amour：愛」。ジルベールが声で叫ぶに先立ち 劇伴が愛を叫んでいた。
2:25：一瞬静まった後のクレッシェンドをトランペットがリードし「ラ：A：Amour：愛」の音が煌めく。デッキでハッとして身を乗り出す瞬間。
2:39：またもクレッシェンドしまたしてもトランペットの「ラ：A：Amour：愛」が輝く和音のあと 急に静まり返る。
一瞬の台詞の間。
2:41：ティンパニのロールに導かれて急激にクレッシェンドしフル合奏。
3:05：ダメ押しのスネアドラムのリズム打ち。行進曲でお馴染みのあの楽器。もう、進むしか無い。
32 Echo Through Eternity（永遠の響き）
ホ長調 E-major → ト長調 G-major
－：アルバム名でもある。台詞ゼロのあの場面とくと聴け。
0:00：冒頭のチェロによる優雅なメインテーマ：たーりーらーらららーらーらー。手紙が飛び舞いデイジーが誘った映画導入の高揚感再び。オープニングのtrack3には無かった ピアノの軽快な動き「たんたんたんたん たりらりらんたん」を伴う、 TV版 Back in Business の引用。
Back in Businessは 本編はもちろん 外伝でテイラーが郵便配達をしてる場面などで使われた、明るく元気な曲。意訳「さあ頑張るぞ」な感じ。
劇場版では、日常に戻る情景・・ヴァイオレットのいない新しい日常が始まっているからか。。もちろん良い意味で。
0:18：Back in Business の音形はなくなる。これまで手紙が世界を飛んでいた場面から エカルテ島に絵が戻ったところ。
0:32：チェロとオーボエに One Last Message 第1旋律の変形長調版の断片。
0:57：大きな旋律が一区切り、Back in Business が戻ってくる。ピアノにバイオリンも加わってこちらが主役。ライデンのCH社の面々に絵が戻ったところ。
1:13：メインテーマ：たーりーらーらららーらーらーはさらに盛り上がる。序盤：track3ではタイプライターの音も踊っていたが、このtrack34では、そう、無い。
1:42：ティンパニのロールに導かれて再びメインテーマの花火が上がる、ホ長調（E-major）からト長調（G-major）へ転調が鮮やか。フルートの走句は鉄板中の鉄板、だがそれがいい。
2:09：全体が穏やかになり、クラリネットでヴァイオレットの旋律がそっと奏でられる。ホッジンスが振り向くも そこに彼女の姿はない。
2:59：まだ終わってない！最後まで聴いてね！
2:22 名残惜しそうにバイオリンにメインテーマ。
3:01：静かな中音域のホルンにもう一度 ヴァイオレットの旋律の断片。なぜホルンにしたのだろう？・・・花火のこだまか、デイジーの乗る船の霧笛か、どこか遠くな・・・
－：途切れなく次のトラックへ
33 Her Spirit Lives On（彼女のスピリットは健在なり）
ト長調（G-major）
1:33：バイオリンに ヴァイオレットの旋律。リボンが結ばれた木か、デイジーがヴァイオレットの名を口にし、二人でサムズアップする場面あたり。
2:42：和音がG-majorへ解決寸前のD-majorで一時停止、劇中ではここでBGM止まったような気がする：お手紙を読むところ。
2:53：夜道。ピアノにそっとヴァイオレットの旋律の断片。サウンドトラックだと時計の音がないので聴き取りやすい。譜面にして比べてみた。
音にもしてみました。
3:10：最後はG和音（majorでもminorでもない）シ♮が無い。 無いからこそ シ♭を基準とする変ロ長調：B♭-majorが後続しても違和感がない。 （シ♮が残っていたら 響きがぶつかるのでよろしくない）
2021/02/26 更新：耳コピしピアノ・ソロ風楽譜に仕立て プレイバック動画化しました。是非ご視聴ください（niconico動画なのでプレビューできなかったらごめんなさい）。
34 WILL
変ロ長調-B♭-major（サビは 変ニ長調 D♭-major）
全35トラック中 唯一の「現代楽器」である ドラムセット・エレキベースが使われるが、あくまでシックに。
ライナーノーツを引用するが、作曲にあたって、既存の「未来のひとへ」へスムーズにつながるように、同じ変ロ長調：B♭-majorとしたそうだ。
この作品で 調性・調性のつながりがいかにたいせつに扱われているか。だからこの一覧表には記載している。だから、嬰ト短調：G#-minor：Gis-mollは苦悩のギルベルトの調だ、と、私は確信している。
atacca（切れ目なく次へ）で track35 未来のひとへつながる。ただしサウンドトラックではtrack間が分割されているので、WILLが終わりそうになったら次のトラックへ。カウンタで合わせるなら、3:21が見えたら「次トラックへ」を手動操作。聴いて合わせるなら、最後の小節で6拍長さが経ったら。「次トラックへ」を手動操作：以下楽譜説明（自分で耳コピ作成）。
35 未来のひとへ
変ロ長調-B♭-major
0:13：1番は弦楽器が加わるが主役はピアノ。
1:21：1番のクライマックス 最高音はやや裏声気味で。
1:39：打楽器の音がタイプライターに聴こえてしまう、もはや私は病気かもしれぬ。
2:17：2番サビ、金管楽器も加わってゴージャスだが華美ではない。
2:45：2番のクライマックス 最高音は1番とは変わって力強い。
この曲、合唱曲にしてもすごく良いんじゃないかな。と、Sincerelyの混声合唱を聴いて思ったりした。
あーしあわせ。
他トラック
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