1/9(火)
天気がいいと気持ちが跳ねる。
天気がいい、いまのわたしにとっての天気がいいは晴れの日であるけども、思い返してみると幼少期の天気がいい、は雨の日のことをさしていた。
空から水が落ちてくることがおもしろくて仕方がなかった。雨の粒が傘のひふをすべって奏でる音楽が好きだった。
雨の日は外に出なくても良いと言われているようで、ほんとうは家でじっとしていたいわたしは重たく深い安心に包まれた。
そしてなにより、雨の音がどこでつけたかもわからない心のかすり傷たちをゆっくり治してくれるようなかんじがした。
今日は天気がいい。
いまのわたしの天気がいい、はところどころにうすく雲がかかっている晴れのことだ。